手軽に短距離を移動できる電動キックボード。
坂道でもスイスイ登れるキックボードないかなぁ
公道って走っても大丈夫かな?
と考えてしまいませんか。
そこで本記事では、電動キックボードの選び方やおすすめモデルを詳しく解説していきます。
これから電動キックボードを買おうと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
電動キックボードって何?
電動キックボードは、立って漕ぐ二輪車のキックボードに、モーターとバッテリーを搭載したものを指します。
法律上、電動キックボードは原動機付自転車や電動自転車と同じ扱いなので、運転には免許が必要です。
また、走行時には公道を走る必要があり、歩道を走ると違反で捕まります。
電動キックボードで公道を走るための条件
電動キックボードで公道を走るための条件をまとめました。
- 道路運送車両の保安基準に適合した制動装置
- ナンバープレート
- 自動車損害賠償責任保険の加入
- ヘルメット
- 運転免許証
無免許で電動キックボードを公道で走らせたり、ナンバーを取得していないもので走れると違反で捕まります。
都内でこれらを無視して電動キックボードを乗っておられる方がいるようですが、これらは全て違反。
電動キックボードを乗る際には、上記全てが揃っているかの確認が事前に必要です。
電動キックボードが免許不要はまだ先
2022年4月19日、電動キックボードに対する道路交通法の改正案が衆議院で可決されました。
これにより、先ほど紹介した「電動キックボードで公道を走るための条件」に関する部分が大幅に条件緩和されます。
- ヘルメットの着用が任意に
- 運転免許証が不要に
とはいえ、実際にこれらが制度として施行されるまでには時間がかかるため、2022年6月時点では現状の条件を満たす必要があります。
電動キックボードには私有地のみ走行可能モデルも
電動キックボードには大きく2種類あります。
- 公道が走れるモデル
- 私有地のみ走れるモデル
本記事で紹介する電動キックボードは公道が走れるモデルのみに絞って紹介しますが、公道を走れないモデルも普通に売っています。
公道を走る目的で電動キックボードを購入する際は、必ず「公道可能」なものを選びましょう。
電動キックボードの選び方
電動キックボードの選び方について紹介します。
ブレーキは前後搭載モデルがおすすめ
電動キックボードには、自転車のようにブレーキが搭載されています。
ただ、車輪が自転車と比べてとても小さいため、ブレーキを使用した停車が難しいです。
前後どちらかにしかブレーキがついていないとさらに難易度が上がるため、ブレーキは前後に付いてるモデルがおすすめ。
耐荷重や重量は事前にチェックしておく
車体の重量や耐荷重は購入前にチェックしましょう。
電動キックボードはモーターとバッテリーを搭載しているため、普通のキックボードよりも車体が重いです。
車体が重いと、電動キックボードが持ち上がらなくて移動できない可能性も……
筋力に自信がない方は10kg程度の車体を、重い荷物を背負う予定がある方は耐荷重が重い車体がおすすめです。
折りたたみはできた方が便利
電動キックボードは折りたためるモデルと、そうでないモデルがあります。
折りたためると家からの持ち出しや、階段の上り下りをする際に便利。
さらに、電動キックボード用のケースも販売されていて、ケースに入れた状態であれば電車などにも持ち込みめます。
フロントライトは高い位置にある方が良い
前面に付いているライトは、ハンドルに近い位置にある方が良いです。
ライトの位置が低いと路面を照らせる場所が狭く、夜の走行には不便。
また、ライトが高い位置にあると一方通行ではない一本道などで、向かい側の対向車に対してのアピールにもつながります。
公道を走る上で、自分の視界の広さと自分の主張をすることは、自分を守ることになるので、フロントライトは高い位置にあるものを選びましょう。
バッテリー容量と重さは比例する
電動キックボードの走行距離に影響するバッテリーは、多いほど長い距離を走れます。
ですが、大容量のバッテリーはその分重くなり、持ち運びが大変。
長距離を走りたいからといってバッテリー容量だけで選ぶと後悔する可能性が高いです。
バッテリー容量が多いモデルを選ぶ際は、車体の重量も合わせて確認しましょう。
公道も走れる電動キックボードおすすめ5選
公道も走れるおすすめの電動キックボードを5つ紹介します。
SWALLOW ZERO9

SWALLOWから発売されている電動キックボードのZERO9。
- 折りたたみ可能な電動キックボード
- 前輪、後輪に安定感抜群のディスクブレーキ付き
- 前輪後輪にサスペンション付き
- 3段階の走行モード切り替えが可能
折りたたみ可能で持ち運びにも便利です。
前後にブレーキが搭載されていて停車の際の安定感も抜群、前後にサスペンションも付いているので乗り心地も快適。
届いてナンバープレートを取得すれば、すぐに公道を走れる人気モデルです。
CustomJapan eXs2

公道走行可能なCustomJapanのeXs2。
- 折りたたみ可能な電動キックボード
- 前輪、後輪に安定感抜群のディスクブレーキ付き
- 前輪後輪にサスペンション付き3段階の走行モード切り替えが可能
- ハンドルの高さ調節ができて、乗り心地を変えられる
前後にブレーキ&サスペンション付きで、バックミラーも標準搭載、さらに保安部品も付いているので、ナンバープレートを取得すればすぐに走れます。
ハンドル部分の高さを調節できるため、身長に合わせて乗り心地の変更も可能。
価格も10万円以下と、行動走行可能モデルの中では比較的に導入しやすいので、入門モデルとしておすすめです。
電動キックボード COSWHEEL EV SCOOTER
Acalieから発売されているサドル付きの電動キックボードCOSWHEEL EV SCOOTER。
- 折りたたみ可能な電動キックボード
- サドル部分はつけ外し可能で、立ち、座りの2WAY乗り仕様
- EV車で1回のフル充電で電気代は13円ほど
- 購入から1年間の保証期間付き
サドル部分は高さ調節が付いていて、サドル全体の取り外しもできるので、立ちスタイルと原付のような座りスタイルの2パターンを楽しめます。
EV車のメリットとして、1回の充電で約35kgの長期移動が可能、電気代はわずか13円というランニングコストがかからない点が特徴です。
ガソリン代やオイル交換などの面倒な作業も不要なので、気軽に使いたい人に最適
ARVAS 電動キックボードSUNPIE 公道走行可能 10インチ
ARVASから発売されている耐荷重150kgもある電動キックボードSUNPIE。
- ハンドル部分が折りたたみ可能な電動キックボード
- 大容量バッテリー搭載で、最大走行距離は95km
- キックボードタイプの中でも大きな10インチタイヤ採用
- 4本のサスペンション付きで凸凹道などでも安定感抜群
最大走行距離が95kmも可能な大容量バッテリーを搭載(京都と大阪の往復距離に相当)し、長く走るのに適したモデルです。
また、バッテリーには回生充電機能を搭載していて、ブレーキによるエネルギーのリサイクルも可能。
長距離を移動したいという方におすすめ!
DR DOLPHIN 電動キックボード S13
DR DOLPHINから発売されている、最大速度65kmの電動キックボードS13。
- 折りたたみ可能な電動キックボード
- 1200Wのパワフルなデュアルモーター搭載
- 最大連続走行距離60kmと長距離の走行が可能
- ハンドル部分のスクリーンにはスマホが充電できるUSBポート付き
モーターが1200Wとハイスペックなため通常の原付とは違った登録方法が必要です。
その分、60mのスピードを出しつつ、最長走行距離が50km〜60kmもあるので、素早く移動したい方に最適。
ブレーキは前後についているので停車もスムーズで安心です。
公道も走れる電動キックボードおすすめ比較表
製品名 | ZERO9![]() | eXs2![]() | EV SCOOTER![]() | SUNPIE![]() | S13![]() |
---|---|---|---|---|---|
特徴 | 折りたたみ可能でナンバープレートを取得すればすぐに公道を走れる | 前後ブレーキ&サスペンション付きで乗り心地が抜群 | 取り外し可能なサドル付きで、立ちスタイルと座りスタイルを切り替えて楽しめる | 最大走行距離が95kmにも及び、長距離移動に最適なモデル | モーターが120Wと大容量のモデルかつ最長距離も長いモデル |
走行距離 | 40km | 40km | 約35km | 約95km | 60km |
最大速度 | 40km | 35km | 約42km | 30km | 65km |
ブレーキ | 前輪:ディスクブレーキ 後輪:ドラムブレーキ | 前後:ディスクブレーキ | フットブレーキ | ディスクブレーキ | フットブレーキ |
ホイールサイズ | 9インチ | 10インチ | 20cm | 10インチ | 9インチ |
タイヤ種類 | ニューマティック | チュープレスブロックタイヤ | – | – | – |
寸法(長さ × 幅 x 高さ) | 1100 x 1130 x 200mm | 1190 × 1425 x 800mm | 1100 × 1000 x 650 mm | – | – |
バッテリー | 48V/13Ah | 48V/12.5Ah | 48v/10Ah | 20000mAh | 48V/15Ah |
充電時間 | – | 約5~7時間 | – | 3.5時間 | 6〜8時間 |
モーター | 600W | 500W | 500w | 500W(瞬間最大1000W) | 1200W DUAL |
重量 | 19.6kg | 23.5kg | 24.8kg | – | 25kg |
耐荷重 | 100kg | 120kg | 100kg | 150kg | 120kg |
価格 | ¥135,800 | ¥79,860 | ¥126,500 | ¥99,999 | ¥248,000 |
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電動キックボードの口コミ評判
電動キックボードに関する口コミをTwitterで調査しました。
悪い口コミ
- 危ない
- 自転車と比べると微妙
- スピードが出ない
普及して間もないこともあり、まだ乗ってない方からは「危ない」、乗った人からは「遅い」などの口コミがありました。
筆者も実際に何回も乗りましたが、車やバイクと比べて「生身の体で乗っている感」が強いので、公道を走っている時はドキドキしてしまいます。
また、レンタルできる電動キックボードも速度制限が20kmほどなので自転車よりも遅い、といった点が気になるようです。
確かに遅いですが、坂道は結構ラク!
良い口コミ
- 風が気持ち良い
- 便利
- 街歩きに使いやすい
良い口コミは、悪い口コミで取り上げた「生身の身体で乗ってる感」からくる走行時の開放感にあるという点。
走行時はハンドルとそれを支える一本の棒以外に自分の目の前には何もないので、想像以上に風邪を切っている爽快感があります。
また、車体やタイヤが小さく、小回りが良く効くので街乗りに最適、といった口コミもありました。
電動キックボードのよくある質問
電動キックボードのよくある質問をまとめました。
電動キックボードって走る時バランス崩さない?
電動キックボードは通常のキックボードや自転車と同じく、最初はバランスを乗るのが難しいです。
ただ、車体自体は走ってみると安定感があり、走行時にバランスを崩すことはありません。
筆者はレンタルの電動キックボードをいくつも乗ってみましたが、車体による乗り心地はあるにしても、バランスを崩して倒れることは無かったです。
もし初めて乗る場合には、走行前に数分間走る練習をすると良いですよ。
進むの遅そうだけど、どのくらい?
本記事で紹介している電動キックボード(原付と同じ扱い)は、時速30kmまで出せます。
都内でレンタルできる電動キックボードは20kmが多い!
20km/hはロードバイクなどの自転車と比べると遅いですが、遅すぎることはないくらいのスピード。
筆者が20km/hの電動キックボードで公道を走る際は、なるべく左側を走行するようにしていて、スピードの速い車に道を譲れるようにしていました。
持ち上げる時重くない?
電動キックボードは軽くて4kg、重いものは40kgと幅広い重量のモデルがあります。
身長170cm程度、体重60kgほどの筆者は、10kg〜20kgの重さなら階段などの移動では持ち運べました。
それ以上となると持ち上げるのは辛いので、車体は重すぎない方が無難ですね。
子供も電動キックボードは乗れる?
電動キックボードは、16歳以上の年齢制限があります。
普通のキックボードであれば年齢制限はありませんので、一緒に乗る際にはそちらを選びましょう。
ちなみに、走行時にはヘルメットの着用は必須で、序盤で紹介した通り違反となるのでお気をつけください。

電動キックボードで歩道は走れる?
電動キックボードでは、歩道の走行はできません。
原付と同じく、手押しであれば歩道を使ってもOKです。
歩道を使いたい場合、道路脇に一時停車して手押しで歩道まで行き、再び道路に出れば大丈夫です。
途中で電動キックボードに乗って走らせてしまうと捕まってしまうので、乗らずに道路に出るようにしましょう。
公道OK!電動キックボードのおすすめまとめ
本記事では、公道も走れる電動キックボードについて解説してきました。
- 公道を走れるモデルと走れないモデルがある
- 公道を走るためには一定の条件を満たす必要がある
- 法改正によるルール制定はまだ(2022年6月時点)
- 風を切って走れる爽快感が気持ちいい
- タイヤが小さいので小回り抜群、街乗りに最適!
電動キックボードはルールが難しいながらも、走った時の爽快感がたまらないのが特徴です。
速度が出過ぎないのがデメリットにもなりますが、その分街乗りでの小回りが利くのでちょっとの距離を快適に移動したい方におすすめ。
本記事で紹介したモデル以外にもたくさんの電動キックボードがあるので、選び方などを参考に、ぜひ色んな電動キックボードを見つけてください!