移動を快適にする電動自転車は、今やそのモデル数は普通の自転車レベルで増えています。
なかでも注目なのは移動に特化したスポーツタイプ「e-bike」。
通勤用にe-bikeに乗りたい!
本記事では、そんな移動に最適なスポーツタイプの電動自転車であるe-bikeについて、魅力やおすすめ機種をくわしく紹介します。
e-bikeを検討している方はぜひ参考にしてください。
スポーツタイプ(e-bike)電動自転車の魅力と選び方
まずはスポーツタイプの電動自転車について、魅力や選び方を紹介します。
高い走行性能とアシストが魅力
e-bikeは欧米生まれの自転車で、高い走行性能とパワフルなアシストが特徴。
体力には全然自信ないけど、スタイリッシュなスポーツバイク乗りたい!
という方におすすめです。
「e-bike」と名称は付いているものの、明確な定義はまだないので「ママチャリ以外の電動自転車はe-bikeなんだ」程度の認識でOK。
ちなみにタイヤの小さい自転車はミニベロタイプと呼ばれてますが、ミニベロもe-bikeに搭載されるような高性能なパーツを搭載しているモデルはe-bikeと呼ばれるようです。
高性能なモーターで通勤にもピッタリ
e-bikeの特徴をまとめました。
- 体力に自信がなくても乗れる
- 長距離の移動に最適
- 重い荷物を積んでも安心
- 急な登り坂や凸凹道も得意
- 通勤を今まで以上に快適に
特に、一般的な電動自転車よりも高性能なモーターや大容量のバッテリーを積んでいるので、長距離を移動するスポーティーな使い方に向いています。
一方で、電池持ちが長く充電のタイミングを減らせる点では、通勤や通学を含めたシティバイク的な乗り方にも最適。
幅広い使い方ができるのがe-bikeの魅力です。
用途にあわせて4つのタイプから選ぶ
e-bikeには大きく4つに分けられます。
- クロスバイク:サイクリングや通勤通学まで幅広く使える
- マウンテンバイク:太いタイヤとサスペンションが特徴で、山道に適している
- ロードバイク:サイクリングや50km以上の長距離移動に最適で、特にスピードが出しやすい
- ミニベロ:20インチ以下のタイヤと高性能なマシンを搭載
e-bikeの中で人気なのはクロスバイクで、オールマイティーに使いたい人におすすめです。
もっと速く走りたい人はロードバイクタイプ、キャンプに行く際の荷物を積んだり山道を走りたい人はマウンテンバイクが最適。
また、ミニベロタイプはタイヤサイズが20インチ以下という明確な住み分けがありますが、高性能なバッテリーやモーターを搭載しているモデルも豊富です。
バッテリー容量で選ぶ
電動自転車は、充電式のバッテリーを使うことで電源に繋がずに走ることができます。
長距離の移動を目的としている人にも◎
ただ、バッテリーは充電式で、容量や車体のパワーによって電動アシストを使った移動距離には制約があります。
下記におおまかな数値を記載しました。
バッテリー容量 | 走行距離(目安) |
---|---|
10Ah | 40km〜100km |
2.4Ah | 10km〜50km |
走行距離の幅が広い理由は、フルアシストで走った場合と、坂道など要所要所で使う場合でバッテリーの消費量が大きく異なるからです。
バッテリー容量が多くなると、電動自転車本体の重量も増えるので、アシストのパワーも上がります。
用途に合った容量と重量で、理想のモデルを選びましょう!
スポーツタイプ(e-bike)電動自転車おすすめ8選
それでは、スポーツタイプのe-bike電動自転車のおすすめを紹介します。
クロスバイク:BRIDGESTONE TB1e T.Xマットグレー
BRIDGESTONEから発売されている「TB1e」は、e-bikeの中でも万能なクロスバイクタイプの電動自転車です。
- 王道クロスバイクのスタンダードモデル
- 27インチの大型タイヤ搭載
- 走りながらの自動充電もできる
- フル充電からの移動可能距離は最長で200km
タイヤサイズが27インチと大型なので、アシストを使わなくても走行が楽。
走行時には大容量のバッテリーと、ブレーキによる自動充電も搭載されているので、長距離の移動に向いています。
前輪のフロントモーターと後輪の人力駆動の両輪駆動で、走行時の安定感も抜群。
まよったらこれ!
クロスバイク:Panasonic ベロスター BE-ELVS77
Panasonicから発売されている「BE-ELVS77」は10万円ほどで購入できる格安なクロスバイクタイプの電動自転車です。
- 10万円ほどで購入できるクロスバイク電動自転車
- エントリーモデルとしてちょうど良いスペック
- 泥除けが標準で付いてるので服を汚しにくい
- オプションで前方にカゴもつけられる
先ほど紹介したTB1eよりも、普段使いに特化したモデル。
クロスバイクは基本的に長距離移動を目的としたスポーツタイプが多いですが、前面のカゴ取り付け部分や後輪の泥除けを搭載し、よりシティバイクに近くなっています。
普段は通勤や通学に使いつつ、たまに遠くまで旅のお供としても使える汎用性が高いモデルです。
マウンテンバイク:Panasonic ハリヤ ELH442-F
同じくパナソニックから発売されているマウンテンバイク、ハリヤ 「ELH442-F」。
- 12Ahの大容量リチウムイオンバッテリー搭載
- バッテリーには専用の急速充電器付き
- サスペンションにはONとOFFを切り替えるロック付き
- 変速は外装7段変速
- 衝撃を吸収するセミスリックタイヤ搭載
マウンテンバイクタイプは他のe-bikeと比べ、タイヤが太くサスペンションの利きが優れています。
平坦な道などサスペンションが不要な場所ではロックし、凸凹道を走る際はオープンにする、といった使い分けができます。
街用にも山道用にも使えるので、キャンプをよくする方や山道で走る機会が多い方に最適です。
マウンテンバイク:KONA EL KAHUNA
カナダのバイクブランドKONA(コナ)から発売されているマウンテンバイク「EL LAHUNA(エル カフナ)」。
- 30万円以上の高級マウンテンバイク
- 圧倒的の10段変速ギア搭載
- 半一体型の504Whバッテリー搭載
- 街乗りやトレイルライドも楽しめるオールラウンダー
30万円以上する高級e-bikeですが、高いだけではなく性能も抜群。
たとえば10段階の変速ギアと大容量のバッテリーを搭載しているので、遠くまで走れることはもちろん、街中を快適に進む際にも便利です。
ロードバイク:BESV JR1 E-BIKE
BESVから発売されている長距離移動に特化したロードバイクタイプの電動自転車「JR1」。
- 30万円を超える高級ロードバイク
- デザイン性抜群の軽量アルミフレーム
- 本体は15.7kgと軽量
- 最長移動距離はエコモードで138km
- フルカラー液晶ディスプレイ搭載
長距離が得意なロードバイクのなかでも人気の高いBESV JR1は、走行性能はもちろん、移動時のアシストも優れています。
特に、ハンドル部分に取り付けられたフルカラーの液晶ディスプレイは、スピード表記や時間、電池残量などを表示してくれるので、バッテリーの調節がしやすいです。
ロードバイク:YAMAHA YPJ-TC Dark Metalic Red
楽器やバイクで有名なYAMAHAから発売されているロードバイクタイプの電動自転車「YPJ-TC」。
- 30万円以上の高級ロードバイクタイプ
- プラスエコモード時の最高移動距離は237km
- 13.3Ahの大容量バッテリー搭載
- 外装18速(前2速×後9速)の変速
長距離が得意なロードバイクタイプでありつつ、エコモードを使った走行では最大237kmも走れます。
また、前2速x後ろ9速の、外装18速で、幅広いスピードでサイクリングを楽しめます。
ミニベロ:TRANS MOBILLY「ULTRA LIGHT AL-FDB163E NEXT 」
トランスモバイリー(TRANS MOBILLY)から発売されているミニベロタイプのe-bike「ULTRA LIGHT AL-FDB163E NEXT 」。
- 折りたたみ式の電動アシスト自転車
- 前輪駆動方式を採用していて、直進の安定性が抜群
- Vブレーキを採用していて、雨の日でもしっかり静止できる
- バッテリーはハンドル部分にマグネットで着脱が可能
16インチという小柄なタイヤを搭載していて、重量はなんと11.9kg、電動自転車の中でも特に軽いです。
とにかく小さくて高性能なミニベロのe-bikeが欲しい方におすすめなモデル。
ミニベロ:パナソニック ベロスター・ミニ「BE-ELVS07」
パナソニックから発売されているミニベロタイプの電動自転車「BE-ELVS07」。
- 後輪には手軽に施錠が可能なサークル錠を標準搭載
- 外装7段変速のギア付き
- 小柄な人でも乗りやすいフレーム
- 走行距離やバッテリー残量が見れる液晶搭載
- 最大走行距離は約60km
ミニベロタイプなのでタイヤは小さいですが、最大走行距離は60kmと、なかなか検討してくれます。
また、バッテリーの消費を視覚的に見れるエコナビというELDディスプレイを搭載しているので、走りながらいつでもバッテリー状態を把握できます。
スポーツタイプ(e-bike)電動自転車おすすめ比較表
製品名 | TB1e | BE-ELVS77 | ELH442-F | EL KAHUNA | JR1 | YPJ-TC | FDB163E NEXT | BE-ELVS07 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
特徴 | 王道クロスバイクのスタンダードモデルで、フル充電で最大200kmまで走行可能 | 10万円ほどで購入できる格安クロスバイクで、泥掛けや前方カゴでシティバイクにも最適 | 山道が得意なマウンテンバイク。サスペンションのONとOFFがスイッチできて、平坦な道も得意 | 高級マウンテンバイクで、10段変速ギアが特徴。大容量のバッテリーを搭載しているので、山道をぐいぐい登れる | 30万越えの高級ロードバイク。軽量アルミフレームを採用しているので15kgほどと軽いのも特徴的 | 大手バイクブランドYAMAHAの高級ロードバイクで、エコモードを使用すると最大237kmも走行できる | おしゃれでコンパクト、そして軽い電動自転車。重量はなんと11.9kg。とにかく小回りのきくバイクが欲しい方におすすめ | ミニベロタイプのe-bikeで、小型タイヤの消費電力を視覚的に把握できるLEDディスプレイが便利 |
補助走行距離 | 最大200km | 50km | 約73km | 最大105km | 最大138km | 最大237km | 約24km | 最大60km |
変速シフト数 | 外装7段変速 | 5段変速 | 8段変速 | 10段変速 | 11段変速 | 外装18速(前2速×後9速) | 3段変速 | 7段変速 |
適応身長 | 151cm~ | 149cm〜 | 150cm~ | S/150cm〜165cm M/160cm〜178cm L/175cm〜188cm | - | 154cm〜 | - | 146~181cm |
タイヤサイズ | 27インチ | 700×38C | 26インチ | 29インチ | 700x25C | 700×35C | 16インチ | 20インチ |
寸法(全長xサドル高x全幅) | - | - | 1600x1080x570 | - | 1870x745x580 | 1,810x590x910(S) | 1290x850x540 | - |
総重量 | 22.3kg | 22.4kg | 19.0kg | 20.8 kg | 16kg | 22.3kg | 11.9kg | 20.9kg |
バッテリー容量 | 14.3Ah | 10Ah | 12.0Ah | 504Wh | 7.0Ah | 13.3Ah | 4.0Ah | 8Ah |
充電時間 | 約4時間10分 | 約4時間30分 | 約 4時間 | - | 約4時間10分 | - | 約3時間 | 4.5時間 |
カラー | T.Xマットグレー | ・クリスタルホワイト ・グリーン ・フラットアクアブルー ・ミッドナイトブラック | ・クリスタルホワイト ・グラスグリーンビター ・パールオレンジ ・マットグレイッシュネイビー | ・メタリックブラック | ・XS480 ・M530 | ・ブラック ・レッド | ・ブラック ・シルバー ・ホワイト | ・フラットアクアブルー ・クリスタルホワイト ・マットオリーブ |
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スポーツタイプ(e-bike)電動自転車の口コミ・評判
スポーツタイプのe-bikeに関して、Twitterから口コミ・評判を集めました。
良い口コミ
- 坂道の信頼感がある
- ゼロスタートでも加速が楽しい
e-bikeは長距離サイクリングに向いていて、遠くまで移動する際にはアシストが非常に効果的です。
特に急な坂道の際にグイグイと前進するパワフルなアシストは安心感がありますね。
悪い口コミ
- 重すぎて速度が出しにくい
- 値段が高すぎる
e-bikeは高い性能を誇る分、値段が高くなりがち。
また、パワフルなモーターやバッテリを内蔵しているため本体の総重量も普通の電動自転車に比べて重いものが多いです。
車体があまりにも重すぎると、手で引っ張るのが大変だったり、自力で漕ぐ際に重くてスピードが出しづらかったりなどのデメリットがありました。
初心者は軽いe-bikeを選ぶのがおすすめ!
スポーツタイプ(e-bike)電動自転車によくある質問
スポーツタイプであるe-bikeに関して、よくある質問をまとめました。
車体が重いって聞くけどほんと実際どう?
e-bikeの車体は基本的には重いですが、ピンキリ。
FDB163E NEXT:11.9kg
BE-ELVS77:22.4kg
さきほど紹介したなかでも、同じe-bikeという括りとはいえ重量は10kgも差があります。
ミニベロタイプのe-bikeは比較的軽いものが多く、クロスバイクやマウンテンバイクは重くなる傾向です。
軽さで選ぶならミニベロタイプがおすすめです。
e-bikeは性能が良いから値段が高い?
e-bikeは一般的な電動自転車と比べて高いと思われがちですが、重さと同じくピンキリです。
モデル | 参考価格 |
---|---|
TB1e | Amazon参考価格:¥138,990 |
BE-ELVS77 | Amazon参考価格:¥100,538 |
ELH442-F | Amazon参考価格:¥145,000 |
EL KAHUNA | 楽天参考価格:¥330,220 |
本記事内で紹介した4機種も、10〜30万円台で買えます。
10万円台でも高性能モデルがたくさんあります!
アシストって時速何キロまで働くの?
電動アシスト自転車にはアシスト時速に制限があり、24km/hを超えるとアシストが働かなくなります。
これは道路交通法によって定められている制限速度が24km/hまでのためです。
電動アシスト自転車自体にも制限がかけられているので、リミッターを外して使用すると違反になるためやめましょう。
身長って何センチまで対応してる?
モデルによって対応している身長の記載があります。
本記事で紹介したモデルは最低でも146cm〜、最高でも188cmほどでした。
このほかにも身長による対応制限があるので、気になった車体はチェックしてみてください。
スポーツタイプ(e-bike)電動自転車:まとめ
本記事では、スポーツタイプの電動自転車、e-bikeの情報をまとめて紹介しました。
- 高性能なモーターで通勤にもピッタリ
- 長距離走りたい人や、体力に自信がない人におすすめ
- 高い走行性能とアシストが魅力
e-bikeは、街中を走れるモデルから山道を駆け回るタイプまで幅広いです。
用途によって力を発揮できる場所が変わってくるので、目的に合わせて好みの電動自転車を選んでみてください。