中型サイズのミニバンとして、非常に高い人気を誇るヴォクシーハイブリッド。
実用的なファミリーカーで、かつ低燃費が売りのハイブリッドなので、購入の候補にしている方も非常に多い車種ですが、やはり気になるのは日々のランニングコスト(燃費)です。
その中で多くを占めるのがガソリン代ですが、同じヴォクシーのガソリン車と比較すると実燃費にはどれぐらいの差があるのか気になるところ。
今回は、ヴォクシーハイブリッドの実燃費と、ガソリン車との比較で燃費はどう違うのかを見ていきます!
ヴォクシーハイブリッドのカタログ燃費は?ガソリン車と比較!
引用:https://toyota.jp/voxy/performance/eng_hv/?padid=ag341_from_voxy_perf_eng_hv01
ヴォクシーハイブリッドのカタログ燃費(JC08モード燃費)は、ミニバンとしては圧巻の23.8km/Lという数値です。
その数字はさすがトヨタのハイブリッドという感じで、技術力の高さを示しています。
一方、ガソリン車のカタログ燃費(JC08モード燃費)はこのようになっています。
引用:https://toyota.jp/voxy/performance/eng_hv/?padid=ag341_from_voxy_perf_eng_hv01
ガソリン車も、15.0km/L~16.0km/Lという数値で、ミニバンでもこんな数値がでるのかと感心しますね。
ヴォクシーハイブリッド(HV)の実燃費は?ガソリン車と比較!
カタログ燃費は、一般的にかなり良い数字が出ます。
というのも、この燃費の数値は、実際の使用からは乖離した、限られた環境での検査から算出されたものだからです。
そこで重要になってくるのが、実燃費です。
よく言われるのが、実燃費はカタログ燃費の60%~70%程度ということです。
この数値で見ると、
- ハイブリッド 14.2km/L~16.6km/L
- ガソリン 9km/L~11.2km/L
ということになります。
そうなると、ハイブリッドは約15km/L前後、ガソリン車は約10km/L前後が実燃費ということになり、約5km/Lの差があります。
数字で見ると、結構大きな差に思えますね。
ヴォクシーハイブリッド(HV)の実燃費をライバル車と比較!
引用:https://toyota.jp/voxy/performance/?padid=ag341_from_voxy_navi_performance
ヴォクシーハイブリッドの実燃費は計算上約15km/L前後ということがわかりました。
これがはたして良いのか悪いのか、より明確にするためにここでは同クラスのライバル車との比較をしてみたいと思います。
ヴォクシーハイブリッドのライバルとして今回比較対象にするのは、
- 日産 セレナ
- ホンダ ステップワゴン
です。
それぞれ見ていきましょう。
ヴォクシーハイブリッド(HV)の実燃費をライバル車と比較① 日産セレナ
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/exterior_interior.html
最初に比較するのは、日産セレナです。
売り上げNo1ミニバンの実力はどれほどのものなのでしょうか。
セレナには、トヨタと同じようなエンジン+モーターのハイブリッドと、日産の独自技術である「e-power」が存在します。
「e-power」とは、エンジンで発電し、実際の動力はすべて電気という仕組みで、純粋な電気自動車ではなく、これもハイブリッドの一種です。
なので、こちらも比較の中に入れてみます。
まず、セレナのカタログ燃費ですが、
- ハイブリッド 15.0km/L~17.2km/L
- e-power 26.2km/L
です。
また、それを実燃費の計算式に当てはめると、
- ハイブリッド 9km/L~12.0km/L
- e-power 15.72km/L~18.3km/L
となります。
ハイブリッドはヴォクシーの圧勝として、e-power同じくらいか、セレナの方が良い可能性もあります。
しかし、e-powerは急勾配や高速走行では弱点があり、モーターへの充電のためにエンジンがフル稼働してしまうため、燃費が著しく下がることもあります。
その点、ヴォクシーハイブリッドはそのようなシチュエーションでもエンジンとモーターを両方動力につかえるので、燃費への影響が少ないのがポイントです。
ヴォクシーハイブリッド(HV)の実燃費をライバル車と比較② ホンダステップワゴン
引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/webcatalog/styling/design/
次の有力なライバル車は、ホンダステップワゴンです。
ホンダは、トヨタと同じぐらいハイブリッドに力をいれているメーカーです。
そのため、ステップワゴンにも「SPORT HYBRID i-MMD」と呼ばれるハイブリッドの設定があり、こちらと比較していきましょう。
まず、ステップワゴンハイブリッドのカタログ燃費は、
- 25.0km/L
となっています。
そして、実燃費の計算式に当てはめると、
- 15km/L~17.5km/L
となります。
ハイブリッドの性能としてはトヨタと遜色ないどころか、数値上はむしろ良いです。
ヴォクシーハイブリッド(HV)の実燃費!実際の口コミ・評価は?
ここまで、ヴォクシーハイブリッドの実燃費について、ガソリン車との比較やライバル車と比較をしながら見てきました。
中型ミニバンとしてはかなり実燃費も高い水準という印象ですが、実際のユーザーはどのように感じているのでしょうか。
実際に購入した方は、やはりその燃費に魅力を感じて決断された方が多いです。
期待値が高いからこそ、よりその評価はリアリティがあります。
それでは、実際の評価を口コミから見てみましょう。
ヴォクシーハイブリッドの実燃費の口コミ① ポジティブな評価
まず、ポジティブな評価ですが、以下のような口コミが多く見られました。
- 冷暖房も付けた状態で、21km/L程度出す
- おおむね20km/Lを出すので満足
- 19000km走って16.8km/Lなので、良い数値
- ガソリンスタンドに行く回数が半分程度になった
口コミをみていると、環境によってはカタログ燃費にも近い数字が出るということで、これはかなり素晴らしいですね。
悪くても16km/Lぐらいは出せるということで、実燃費に関してはかなり満足度が高いと言えますね。
計算上で出した約15km/Lという実燃費よりもむしろ良いぐらいなので、燃費性能としても非常に優秀だということがわかります。
また、それによって走行可能距離も増えるわけなので、ガソリンスタンドに行く手間も少なくなります。
ランニングコスト面だけでなく時間面でもハイブリッドは非常に効率的だということがわかりますね。
ヴォクシーハイブリッドの実燃費の口コミ② その他の評価
先ほどは、実燃費の数値を中心に口コミをまとめました。
他には、実燃費に関することでどのような口コミがあるのでしょうか。
例えば、低燃費を出すコツとしては、以下の口コミが非常に参考になりました。
CVTなのでアクセルを細かく抜いて変速しないと燃費は伸びにくい。いかに早く目的の速度に達してEV走行で速度維持するかにかかっている。
ECOモードで最高20.7km/Lが出た(田舎道参考)
少々多人数乗車でやんちゃ走行しても楽々16km/L以上は出るのでいい感じ。
引用:https://minkara.carview.co.jp/car/toyota/voxy_hybrid/review/detail.aspx?cid=152382
やはり、ハイブリッドで良い数値を出すには、ある程度それ用の運転というか、意識が必要ということですね。
エンジンを使わないEVモードになれば、それだけ燃費は上昇します。
そうするためのコツとしては
- 急発進、急加速、急減速を行わない
- エンジンの回転数を上げすぎない
という点です。
これは、つまり安全運転を意識するということで、そうすれば自ずと燃費も向上します。
また、ハイブリッドの特性として、以下のような口コミも散見されました。
高速は伸びない。
引用:https://review.kakaku.com/review/K0000614629/Page=2/#tab
一般的に、ガソリンエンジンは適度な高速走行が多くなれば燃費は向上します。
一方、ハイブリッドはその性質上、高速走行ではその能力を活かしきれません。
ハイブリッドは街乗りでこそ活きるので、年間で長い距離を走り、かつ街乗りが中心という方がハイブリッドの恩恵を受けられます。
ヴォクシーハイブリッド(HV)の燃費(実燃費)比較まとめ
今回は、ヴォクシーハイブリッドの燃費(実燃費)を様々な角度から比較していきました。
カタログ燃費(JC08モード燃費)の素晴らしい数値に圧倒されましたが、それに負けじと実燃費も非常に良い数値なのが印象的でした。
ライバルと比較してもクラストップクラスなので、トヨタのハイブリッド技術の良さも確認することができましたね。
ただ、やはり実燃費というのは使い方にかなり左右されるので、実際にヴォクシーハイブリッドで走る際は、燃費を向上させる走り方を色々試して、コツをつかんでください!