車の乗り方は様々ですよね。
新車や中古車を数年周期で乗り換える人もいれば、長い期間使って乗り潰すという人もいます。
どっちにするかはその車への思い入れとか状況に拠る部分も多いですが、コスパで考えた時にはどの方法が一番メリットがあるのでしょうか。
また、新車と中古車の販売台数の割合も気になるところです。
というわけで、今回は新車と中古車は「乗り潰す」方が良いのか、「乗り換える」方が良いのかをコスパの観点から検討し、それぞれの販売台数の割合もご紹介します。
新車と中古車は「乗り潰す」vs「乗り換える」コスパが良いのはどのパターン?
今回の「乗り潰す」vs「乗り換える」には、以下の4つのパターンが想定されます。
- 新車を乗り潰す
- 中古車を乗り潰す
- 新車を乗り換える
- 中古車を乗り換える
これを一つ一つ見ていくことで、コスパが良い方法を探っていきましょう。
その前に、「乗り潰す」と「乗り換える」とは何なのか、説明してきます。
車を「乗り潰す」とはどういうこと?
車を乗り潰すという表現自体は、割と耳にしますが、その状態とはどのようなものなのでしょうか。
「乗り潰す」というぐらいなので、車がもう動かないぐらいまで乗るというイメージですよね。
一般的に、車が故障なしで安全に走れる距離は、約10万キロと言われています。
また、車の市場価値も、一部の特殊な車を除いてだいたい10年で底を打ちます。
それらの距離、年数以上経過すると、車自体の不具合や故障が増え、修理による部品代などが多くかかってくるのです。
また、新しい車に比べて燃費性能も落ち、ガソリン代も多くかかってきます。
このように、車は買ってからどんどん劣化していき、それに伴い維持費用が高くなっていきます。
そして、最終的には売却しようにも0円の価値にしかならず、むしろ引き取り費用がかかってしまうという状況になります。
この状態が、「乗り潰す」と言えます。
車を「乗り換える」とはどういうこと?
一方、車を「乗り換える」とは、読んで字のごとく、「乗り潰す」前に次なる車に換えるということです。
そのタイミングはそれぞれですが、多くの方がポイントにしているのが車検前です。
車検費用は車の維持費でも割と大きなもので、その前に売ってしまった方がよいのです。
新車と中古車は「乗り潰す」vs「乗り換える」のコスパが良いパターンは?① 新車を乗り潰す
新車を乗り潰すと考えた場合、先ほどの目安をまず考えます。
- 走行距離10万キロ
- 新車登録から10年
このどちらかに達した時、その車は乗り潰したと言えます。
新車の場合、期間に関しては10年ありますから、割と長いスパンで考えられます。
一方、距離はその使い方にもよりますが、年1万キロ以内であれば、こちらも10年程度で乗り潰すラインに乗ってきます。
そのため、新車は10年で乗り潰しの時が来ると仮定しましょう。
また、10年間で4回の車検を受ける必要があります。
車検費用は部品交換の可能性も込めて1回20万円としましょう。
となると、乗り潰すまでは、単純計算で
250万円+80万円(車検・部品交換4回分)+250万円=580万円
が10年間でかかります。
年平均で58万円ですね。
また、他にかかる維持費用として、
- 自動車税
- 自動車重量税
- 自賠責、任意保険料
- 駐車場代
等がありますが、これは車種や状況で変わってきますね。
新車と中古車は「乗り潰す」vs「乗り換える」のコスパが良いパターンは?② 中古車を乗り潰す
中古車を乗り潰す場合はどうでしょうか。
年式にもよりますが、3年落ち程度の中古車を買うと仮定しましょう。
新車で250万円だった車が、3年落ちでそこそこ良い状態の中古車として販売されていた場合で、その価格が150万円だったとしましょう。
価値が0円になる10年目まで7年として、その間に車検は3回あります。
- 150万円+60万円(車検+部品交換3年分)+150万円=360万円
年平均で51万円です。
新車と中古車は「乗り潰す」vs「乗り換える」のコスパが良いパターンは?③ 新車を乗り換える
次に考えていくのは、新車を乗り換えていくというパターンです。
乗り換えるタイミングとして多いのは、車検前ということを先ほどお伝えしました。
新車の場合、3年目、5年目、7年目というように車検のタイミングがあるのですが、多くは1回目もしくは2回目の車検前に売却をします。
そして、新しい車を買うのです。
そのため、今回はそのパターンで見てみましょう。
なお、購入する車は250万円ということで考えます。
新車購入から3年毎で買い替えるパターン
新車から3年目であれば、買い替えの際に売却する車もそれなりに良い金額になる可能性が高いです。
売却金額は100万円としましょう。
そうなると、以下の通りになります。
- (250万円ー100万円)×3=450万円
このサイクルですとこの時点で9年経っていますから、年平均は50万円です。
さらに、先ほど挙げたような諸費用のほかに、車購入毎にそれにかかる経費もかかってきます。
新車購入から5年目で買い替えるパターン
5年目で買い替えるパターンでは、1度車検を通しますので、その分の費用がかかりますね。
また、下取り車の価格も下がります。
今回は下取り50万円とします。
(250万円+20万円ー50万円)×2=440万円
10年で440万円なので、年平均は44万円となります。
新車と中古車は「乗り潰す」vs「乗り換える」のコスパが良いパターンは?④ 中古車を乗り変える
次に、中古車を乗り換えていくパターンを見ていきましょう。
3年落ちの中古車を購入し、2年後の車検前に買い替えるというスケジュールで概算を出してみます。
すると、以下の通りになります。
(150万円ー50万円)×5=500万円
2年でこの金額なので、年平均は50万円になります。
新車と中古車の「乗り潰す」vs「乗り換える」一番コスパが良い方法はコレ!
様々な諸経費は差し置いていますが、比べてみると一番コスパが良いのは
- 新車を5年毎に「買い換える」
です。
実はこれは非常に合理的と言えます。
というのも、車は5年過ぎたあたりから不具合や故障、部品の交換の必要性が出てくる傾向があり、その分維持費用がかさみがちです。
そのちょっと前に売ることで、そういったリスクを回避できます。
また、車購入で結構大きいのが購入時の諸費用で、2、3年程度で頻繁に乗り換えていくとこの部分が結構かかります。
そういった意味でも、5年サイクルで新車を買い換えるのは一番コスパが良いですね。
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新車と中古車の販売台数の割合はどっちが多い?
では、実際のところ、新車と中古車では販売台数の割合はどっちが多いのでしょうか。
直近のデータで見てみましょう。
一般社団法人日本自動車販売協会連合会(自販連)のデータによると、2019年6月の登録台数は、以下の通りです。
- 新車:1,496,302台
- 中古車:151,833台
となっています。
割合としては、10:1で新車の方が登録台数が多いということになります。
新車と中古車は乗り潰すvs乗り換える?コスパや販売台数割合まとめ
今回は、新車と中古車は「乗り潰す」もしくは「乗り換える」のどちらがコスパが良いのかを解説しました。
結果としては、5年サイクルで新車を乗り換えるのが一番コスパが良くなるということです。
また、新車と中古車の自動車販売台数の割合は、10:1で新車の割合が大きかったですよね。
やっぱり、せっかく買うなら新車という気持ちも働いている可能性もありますね。
今回の記事を参考に、自分にあった車購入のサイクルを考えて頂けたら嬉しいです!