新型シエンタの燃費や実燃費は資料を見るだけではよくわからないという人も多いかと思います。
またハイブリッド車とガソリン車を比べた時にガソリン車の方が低燃費と聞いた人も多いのではないのでしょうか?となれば、実燃費が気になるところです。
そこで新型シエンタのハイブリッド車とガソリン車のどちらが低燃費なのかについて燃費と実燃費を踏まえて調べてみました。
新型シエンタのカタログ燃費は?(ハイブリッド車・ガソリン車)
引用元:https://toyota.jp/sienta/
では新型シエンタのカタログ燃費を見てみましょう。
ハイブリッド車の燃費はカタログでは28.8km/Lとなっています。
またガソリンモデルの燃費のカタログ数値は20.2km/Lとなります。
ミニバンにしては結構いい数字ではないかと思います。
新型シエンタの実燃費は?(ハイブリッド車・ガソリン車)
引用:https://toyota.jp/catalog/sienta_main/book/?padid=ag341_tjp_wcata_sienta_main_d#target/page_no=11
では新型シエンタの実燃費はどうでしょうか?
まずはハイブリッド車から見てみましょう。
燃費の種類 | 燃費 |
カタログ燃費 | 28.8km/L |
街乗り燃費 | 15~19km/L |
高速燃費 | 18~21km/L |
実燃費はこのようになりました。
カタログ燃費達成率は約60%前後となります。
ではガソリン車ではどうでしょうか?
燃費の種類 | 燃費 |
カタログ燃費 | 20.2km/L |
街乗り燃費 | 11~14km/L |
高速燃費 | 15~19km/L |
このような数値結果になりました。
全体的に見てみると、カタログ燃費達成率は60%前後となり、さらに高速燃費の達成率はカタログ数値の約8割となります。
一般的に実燃費はカタログ燃費の6~7割と言われますので、シエンタの燃費性能は全体的に見ても、ミニバンとして見ても燃費は優秀な部類に入りますね。
新型シエンタのカタログ燃費と実燃費を旧型と比較!
引用:https://gazoo.com/catalog/maker/TOYOTA/SIENTA/200309/10012625/
ではここでシエンタの燃費を今までのシエンタと比較してみましょう
初代シエンタは2003年9月発売(平成15年9月発売)に発売され、GグレードとXグレードの2種類でそれぞれに4WDがありました。
私もこの初代シエンタのXグレードに乗っていた事がありますが、とても乗りやすかったのを覚えています。
グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動系 | 定員 | カタログ燃費 |
G | UA-NCP81G | 1496cc | 5 | CVT | FF | 7名 | 19.0km/L |
G | UA-NCP85G | 1496cc | 5 | 4AT | フルタイム4WD | 7名 | 14.0km/L |
X | UA-NCP81G | 1496cc | 5 | CVT | FF | 7名 | 19.0km/L |
X Eパッケージ | UA-NCP81G | 1496cc | 5 | CVT | FF | 7名 | 19.0km/L |
X | UA-NCP85G | 1496cc | 5 | 4AT | フルタイム4WD | 7名 | 14.0km/L |
引用:https://gazoo.com/catalog/maker/TOYOTA/SIENTA/200309/10012625/
カタログ燃費は4WDで14.0km/L、FFの2WDで19.0km/Lでした。
もともとシエンタは、スペイン語の「7」”siete”と英語の「楽しませる」”entertain”の造語です。
「小型ユースフルな7人乗り」をコンセプトとし、お洒落なスタイルとともにミニバンに必要な機能をコンパクトなサイズに凝縮するという車でした。
そのコンセプトは現行モデルにもきちんと受け継がれ、初代モデルを比べると、さらに燃費は1割ほど改善されたようです。
では初代のシエンタと、今のガソリン車のシエンタと比べてみましょう。
燃費の種類 | 初代シエンタ燃費燃費 | 新型シエンタ燃費(ガソリン) |
カタログ燃費 | 19.0km/L | 20.2km/L |
街乗り燃費 | 10~14.4km/L | 11~14km/L |
高速燃費 | 16~20km/L | 15~19km/L |
なんか、そんなに変わらないですね。
街乗りや高速はタイヤや乗り方でもかなり変わるので、このくらいは誤差の範囲でしょう。
けれど、初期モデルからエンジン性能も変わり、燃費は向上しているはずなのに、なんであまり変わっていないのかと不思議に思い、初期シエンタと変わっているところを調べてみました。
初期シエンタ | 新型シエンタ | |
車両総重量 | 1,220kg | 1,765kg |
全長×全幅×全高 | 4,100×1,695×1,670mm | 4,260×1,695×1,675mm |
しっかり大型化していたんですね。
私も今回調べてみて初めて気が付きました。
大型化しているのに、燃費は大きく変わらず、かえって向上しているというのも、新型シエンタの魅力の一つではないでしょうか。
新型シエンタの実燃費!ハイブリット車よりガソリン車の低燃費がスゴイ?
引用元:https://toyota.jp/catalog/sienta_main/book/?padid=ag341_tjp_wcata_sienta_main_d#target/page_no=27より加工
新型シエンタはハイブリッド車とガソリン車がありますが、ハイブリッドの方が低燃費というイメージの方が強いですよね。
でもそうとは限りません。
じつはガソリン車の方がハイブリッド車に比べてパワーがあるため、坂道発進などではよりパワーの差が出てきます。
ガソリン車の馬力は109馬力、ハイブリッド車の馬力は74馬力と、ハイブリッドのエンジンの方が非力なのです。
そのため、山坂が多かったり、パワーを求められるような場所では、ハイブリッド車はガソリン車に比べて、より多くの燃料を必要とします。
結果的にガソリン車の方が燃費が良くなることがあるのです。
また先ほど高速道路の燃費についても触れましたが、乗り方次第ではかえってガソリン車の方がハイブリッド車よりも燃費が良くなるかもしれません。
もちろん高速道路の路面や起伏がどの程度あるかによっても変わってきますが、起伏があったり、加速をすることが多い場合は明らかにガソリン車の方が燃費が良くなると考えられます。
燃費の面からガソリン車がおすすめの方
燃費の面からガソリン車の方が良いと考えられるのは以下の条件の方です。
- 山坂がある場所でよく乗る
- 高速道路をよく使う
ガソリン車の方がパワーがあるので、山坂が多い場合や、瞬間的パワーを求められる高速道路では、ガソリン車の方がいいですね。
燃費の面からハイブリッド車がおすすめの方
逆にハイブリッド車が燃費の面からみておすすめなのは以下の条件の方です。
- 街乗りがメイン
ハイブリッド車はガソリン車に比べてパワーがないですが、逆に坂道発進や瞬間のパワーが求められない場合は、ハイブリッド車のほうがやはり燃費が勝ってしまいます。
スタートストップが多い街乗りではさらにその傾向が高まりますので、街乗りがメインの方は、燃費を考えるとハイブリッド車がおすすめです。
新型シエンタの燃費・実燃費(ハイブリッド・ガソリン車)まとめ
新型シエンタの燃費・実燃費についてハイブリッド車とガソリン車の両方を見てきましたが、いかがだったでしょうか。
ハイブリッド車が燃費がいい、ガソリン車が燃費が悪い、とは一概に言えず、乗り方やシチュエーションによってかなり変わってくることがお分かりいただけたかなと思います。
ハイブリッド車にするべきか、ガソリン車にすべきか悩まれている方は、ディーラーに相談されることをお勧めします。