ミニバンは欲しいけど他人と同じミニバンは嫌だ、という方におすすめなのが外車のミニバンです。
他人と車種が被っちゃうくらい国産のミニバンは売れているけど、外車のミニバンを視野にいれている方にとっては、売れ行きがとても気になるところです。
しかもミニバンと言えばスライドドアが当たり前の国産ミニバンであるため、外車ミニバンのスライドドア車がどれくらいあるか、また外国人からの人気もかなり気になりますね!
この記事では外車ミニバンのスライドドア車、外国人からの人気について紹介します。
外車ミニバンのスライドドア車を総まとめ
引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/v-class/v-class-mpv/explore/concept-br447.module.html
まずは外車ミニバンのスライドドア車の総まとめから紹介します。
国産ミニバンではほとんどの車種でスライドドアを採用しているため、ヒンジタイプのミニバンを探す方が少ない状態です。
では外車ミニバンもそうなのかと言うと、実は外車ミニバンでスライドドアを採用しているのは3車種だけと、意外に少ないです。
その3車種を順に紹介していきます。
メルセデス・ベンツ Vクラス
引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/v-class/v-class-mpv/explore/concept-br447.module.html
ドイツを代表する車メーカーのメルセデス・ベンツから、唯一のミニバンであるVクラスがスライドドアを採用しています。
グレード設定が全部で3つ、全てが同じ排気量である2,142㏄でディーゼルエンジンと7名の乗車定員、ミニバンでは珍しいFRの駆動方式を採用しています。
また昨今では当たり前になりつつあるハイブリッドモデルの設定がないことも珍しい特徴の一つです。
価格帯は7,400,000円からと高級車の代表ともいえる値段設定ですね。
ルノー カングー
引用:https://www.renault.jp/car_lineup/kangoo/
ルノーはフランスに本社を置く車メーカーです。
カングーの特徴は、グレード設定が2つでどちらも排気量が1,197㏄、ハイオク仕様で乗車定員が5名になっています。
2つのグレードも特徴的で、6速EDC(AT)か6速MTだけというグレード設定です。
非常に合理的で無駄のない設定になっていてそれが価格に現れており、この3車種の中では価格帯が2,546,000円からとかなりお求めやすくなっています。
フォルクスワーゲン シャラン
引用:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/sharan.html#item=7&powerLayer=ters/jp/ja/models/sharan/jcr:content/flexparsys/m152_highlightcontai_531379401/m158_showroomGalleryTeaser.powerlayer
最後はメルセデス・ベンツと同じドイツに本社を置く、フォルクスワーゲンのシャランがスライドドアを採用しているミニバンになります。
フォルクスワーゲンには同じようなミニバンとしてトゥーランがありますが、こちらはスライドドアが採用されておらず、またボディサイズも一回り程シャランよりも小さくなっています。
シャランの特徴は、ハイオク仕様が2グレードで1,394㏄、ディーゼルモデルが1,968㏄で全部で3グレードになります。
価格帯もカングーとVクラスの中間と言ったところで、4,155,000円からになっています。
外車ミニバンのスライドドア車は外国人から人気が無いの?
引用:https://www.renault.jp/car_lineup/kangoo/
次は外車ミニバンのスライドドア車は外国人からの人気が無いのかどうか、ということを見ていきたいと思います。
結論から言うと、国産ミニバンほど人気がありません。
というのも日本でのミニバン人気が世界的に見てもかなり特殊な状態なため、人気が無いように見えている、というのが本当のところだと思います。
ではなぜ日本でこれほどまでにミニバンが受け入れられてきたのかというと、日本人の考え方そのものがミニバンに反映されているからです。
くつろぎの空間であるリビング等の空間をそのまま車に持っていきたい、という強いニーズが今の日本のミニバンと市場を生み出しました。
ニーズに対してしっかりと供給が合致したため、ここまでの市場が形成されています。
しかし国が違えば考え方も違ってきます。
そうなるとニーズも違うために市場も変わり、外国人はミニバンへのニーズが日本人ほどあるわけではないので、人気が無いように見えてしまうのでしょう。
これが外車ミニバンのスライドドア車が外国人から人気が無い理由です。
外車ミニバンのスライドドア車が少ない理由は?
引用:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/sharan.html#home&item=1&powerLayer=ters/jp/ja/models/sharan/jcr:content/flexparsys/m152_highlightcontai_1747062321/m158_showroomGalleryTeaser.powerlayer
次は外車ミニバンのスライドドア車が少ない理由を見ていきたいと思います。
例えばアメリカでは、ミニバンのスライドドア車のことを『サッカーマム(ママ)が乗る車』と揶揄され、大の男が乗る車ではないというイメージが付いているそうです。
『サッカーマムが乗る車』という意味は、お母さんが子供をサッカー教室に乗せていく車、という意味ですが生活全般に使われる移動手段の代名詞です。
ミニバンの他に多人数が乗れる車としてはSUVもありますが、こちらは男性でも女性でも運転してOKというイメージが強いです。
またアメリカの人にとってミニバンのスライドドア車とは、商用車のイメージがいまだに根強く残っているようです。
アメリカって先進国の代表みたいなのに『大の男が乗る車ではない』なんて、少し男尊女卑的な考えが見えるような気がしますね・・・
ただアルファードやヴェルファイアといった高級ミニバンは海外でもかなりの人気を誇り、欧米からの評価も高いです。
乗り心地やインテリアが豪華なため乗用車として使う人もいるが、決して多くないというのが現状です。
引用:https://toyota.jp/alphard/gallery/?padid=from_alphard_navi_gallery
ヨーロッパでのミニバンスライドドア車の人気はどうかというと、やはりバスとか商用車というイメージが根強く、乗用車として使う人が圧倒的に少ないです。
このように欧米では悪い意味でのイメージが先行してしまい、家庭用での車にするという考え方自体がほとんどありません。
これが外車ミニバンのスライドドア車が少ない理由になります。
外車ミニバンのスライドドア車で日本人に人気おすすめは?
最後に外車ミニバンのスライドドア車で日本人に人気おすすめな車種を紹介します。
ズバリ、おすすめなのはフォルクスワーゲン シャランのディーゼルモデルです。
引用:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/sharan.html#home&item=4&gallery=150651489939750247
理由はまず価格帯です。
フォルクスワーゲン シャランの価格帯は4,155,000円からとなっていて、国産ミニバンより少し高いくらいです。
ディーゼルモデルはもう少し高くなり、5,345,000円からになります。
メルセデス・ベンツのVクラスは7,400,000円からであるため、アルファードやヴェルファイアの最上級グレードであるエグゼクティブラウンジとほぼ同じです。
さすがに高すぎるかなと・・・
もう一つの理由としてはサイズ感があります。
[box class=”blue_box” title=”シャランのサイズ感(㎜)“]
- 全長:4,855
- 全幅:1,910
- 全高:1,750~1,765
[/box]
フォルクスワーゲン シャランのサイズは全長4,855㎜、全幅1,910㎜、全高1,750~1,765㎜になります。
日本の狭い住宅・道路事情でも取り回しがしやすいサイズ感ですね。
[box class=”red_box” title=”Vクラスのサイズ感(㎜)“]
- 全長:4,895~5,370
- 全幅:1,928
- 全高:1,901~1,909
[/box]
メルセデス・ベンツ Vクラスのサイズは全長が4,895~5,370㎜、全幅が1,928㎜、全高1,901~1,909㎜となっています。
グレードが上がっていくに従い、全長が伸びていき最長で5,370㎜までになります。
[box class=”green_box” title=”アルファードのサイズ感(㎜)“]
- 全長:4,945~4,950
- 全幅:1,850
- 全高:1,950
[/box]
ちなみにアルファードのサイズは全長4,945~4,950㎜、全幅1,850㎜、全高1,950㎜です。
車体が大きいということは車内が広いので快適性はかなり高いでしょう。
ただし、これだけ全幅も大きいと駐車場等に入れる時もかなり神経を使い、普段何気なく車を使おうとした時でも気を使ってしまいそうです。
最後にランニングコストです。
フォルクスワーゲン シャランのディーゼルモデルは軽油であるため、日々のガソリン代はかなり抑えることが出来ます。
ルノー カングーは排気量が1,197㏄であるため、年1回来る自動車税が30,500円であるため結構安いです。
シャランの自動車税は36,000円で5,500円程カングーが安くなります。
しかし、カングーはハイオク仕様であるため日々のガソリン代がまったく違います。
軽油とハイオクは1Lあたりの単価が30円ほど違います。
そのため仮にシャランとカングーの燃費が同じだとしても、1回の給油で40L給油したとすると、給油するたびにカングーは1,200円多く支払うことになります。
シャランディーゼルモデルの実燃費は15.9㎞/L、カングーの実燃費は10.5㎞/Lとなっていて、その差は見るまでもないですが、1ヵ月に1,000㎞走行、ガソリン代は軽油121.4円/Lとハイオク152.1円/Lで計算してみます。
[box class=”yellow_box” title=”シャランVSカングーひと月のガソリン代対決“]
- シャラン:{(1,000㎞÷15.9㎞/L)×121.4円/L}≒7,635円
- カングー:{(1,000㎞÷10.5㎞/L)×152.1円/L}≒14,486円(+6,851円)
[/box]
このようにカングーは1回の給油でシャランよりも6,851円多く支払うことになってしまいます。
以上のようにフォルクスワーゲン シャランのディーゼルモデルは、価格帯、サイズ感、ランニングコストの全てがバランスよくおすすめです。
ぜひお近くのディーラーにて試乗して、実際のサイズ感や実燃費を体感してみてくださいね。
外車ミニバンのスライドドア車は?外国人からの人気も調査!まとめ
外車ミニバンのスライドドア車について、外国人からの人気も併せて調査してきました。
[box class=”blue_box” title=”外車ミニバンのスライドドア車まとめ”]
- 外車ミニバンのスライドドア車は、メルセデス・ベンツ Vクラス、ルノー カングー、フォルクスワーゲン シャランの3車種
- 外車ミニバンのスライドドア車は、国産ミニバンのスライドドア車に比べると人気が無い
- 人気が無いというよりは、国産ミニバンの人気が高すぎるため、人気が無いように見える
- 車に対するニーズも違い、欧米でのミニバンスライドドア車は商用車のイメージが強く、家庭用というイメージがほとんど無いため、車種も少ない
- 価格帯、サイズ感、ランニングコスト全てにおいてバランスが良いため、外車ミニバンのスライドドア車でおすすめなのがフォルクスワーゲン シャラン
[/box]
日本におけるミニバン人気はスライドドア車であることも人気の要因の一つですが、それには日本独特の狭い住宅・道路事情があるからです。
特に小さい子供がいる家庭では乗り降りの際、ヒンジ型のドアだと隣の車や壁にぶつけてしまうリスクが高いです。
しかしスライドドアであれば、小さい子供でも気兼ねなくドアの開け閉めから乗り降りが出来るため、自ずとスライドドアに対するニーズも高まってきました。
ただ国産ミニバンはどこにでもありふれてしまっているため、どうせ乗るなら違うミニバンが欲しい方はぜひお近くのディーラーで色々な外車ミニバンを試乗してみてくださいね。