車は、非常に高価な買い物のうちの一つですよね。
そのため、2019年に消費税が10%に増税されるとその分だけ価格の変動も大きいです。
そして、実際には増税前と後でどっちがよりお得に購入できて、いつが買い時なのか気になるところです。
今回は、車の購入に関して、消費税10%に増税前と後でどちらが買い時なのか、2019年最新情報でお届けします!
消費税10%増税はいつ?2019年最新情報!
現在の消費税率は、8%です。
そして、国会では10%への増税、そして定率減税の導入がずっと議論されてきました。
定率減税とは、特定の物、とりわけ生活に深く関わるものの購入に関する消費税を、8%のまま据え置くというものです。
例えば、食品などです。
しかし、車はその範囲には入っていませんので、消費税が増税された場合、10%になります。
では、そのタイミングはいつでしょうか。
現在の予定では、2019年(令和元年)10月1日より、消費税率が上がります。
最近は与党内でもその動きをけん制し、延期する可能性もあるなどという声も出ていますが、基本的には予定通り増税は行われる見込みです。
消費税10%増税前の車購入と増税後どっちが買い時?買い替えるタイミングは?
次に、消費税が10%増税される場合の影響を考えてみましょう。
消費税8%と消費税10%の場合の違い
例えば、300万円の車を購入するとして、単純計算で増税前と後ではどれだけの価格差になるでしょうか。
消費税率 | 税込み価格 |
8% | 324万円 |
10% | 330万円 |
表を見るとわかる通り、300万円のケースですと、消費税8%の場合324万円なのに対し、消費税10%の場合330万円と6万円の差が出ます。
また、車購入ではその他経費として、登録代行手数料や納車費用もかかるので、そこにも税金がかけられ全体の総額はより増えます。
このように、車購入という大きな買い物の場合は消費増税の影響が大きく関係することがわかります。
車購入のタイミングは消費税増税前か後、どちらが買い時?
このように、車購入は金額が大きいので消費税2%の差でもかなり大きな違いが生まれます。
となると、車を購入すべきタイミングとはいつなのでしょうか。
結論から言うと、消費増税「前」が良いです。
詳しく見ていきます。
増税前と増税後の心理
車を購入しようと考えている時に、増税がいつと決まっていたら、できるだけ安く買うために増税前に購入しようと思うのが普通ですよね。
それはまさしくその通りで、増税後は販売台数が落ち込むのが目に見えています。
そのため、ディーラーもそれを見越し、かき入れ時となる増税前に多くの台数を売ってしまおうという心理が働きます。
そうすると、普段よりも値引き幅も緩くなり、結果として新車価格が下がることによってお得に車を購入することができます。
前回の増税(2014年)のデータから読み解く
前回の消費増税は、2014年4月1日スタートでした。
日本自動車販売協会連合会(自販連)が各種統計を取っているので、それを参考にして当時の販売状況を見てみます。
増税直前、つまり2014年3月の新車販売台数は、783,359台という数字でした。
一方、増税直後の2014年4月は345,221台と、約半数まで落ち込んでいます。
また、2013年3月は667,124台で、増税直前の数値が例年に比べても約10万台多いということがわかります。
このように、過去の増税を見ても、車の販売が増税前に跳ね上がり、それに合わせてディーラーも販売促進の策を打ってくることは間違いないです。
増税前の車購入のベストな買い時はいつ?
では、10%増税前、つまり2019年10月1日前の車購入でベストな時期はいつでしょうか。
まず、一般的な車購入での買い時というのは以下の時期です。
- 新春初売りフェア(1月)
- 決算期フェア(2月中旬~3月末)
- 夏のボーナス期(6月中旬~7月末)
- 秋の決算期(8月中旬~9月末)
- 冬のボーナス期(11月中旬~12月末)
この中から、今から増税前までにある買い時は、以下の2つです。
- 夏のボーナス期(6月中旬~7月末)
- 秋の決算期(8月中旬~9月末)
この中で、特に増税直前で間に合う秋の決算期がベストな買い時と言えます。
しかし、気を付けなければならないことがあります。
「駆け込み需要」に注意した上で8月がベストな買い時
増税に近づくと、いわゆる「駆け込み需要」が増えます。
そのため、ディーラーは混雑し、車を見たり腰を据えて商談するのも一苦労という状態です。
また、このような状態ですと「売り手市場」となり、ディーラーとしてはそこまで大きな値引きをする必要がなくなります。
なので、さらにその少し前に商談をスタートさせた方が、貴重なお客さんになるので値引き額も大きくなりやすくなります。
そのため、お客さんが殺到する9月を避け、その少し前の8月こそ、ベストな買い時と言えます。
その他、消費税増税の影響は車購入後にも関わってきますので、参考までにご紹介します。
消費税10%増税はガソリン代にも影響
日々のランニングコストの代表であるガソリン代にも、消費増税の影響は出ます。
ガソリンには、以下のような税金がかけられています。
- 消費税
- ガソリン税
- 正規湯石炭税
- 地球温暖化対策税
前回の消費税増税(5%⇒8%)の際には、地球温暖化対策税も増税されています。
そのため、今回の消費税増税の際にも上がるのではないかとされており、ガソリン代に影響してきます。
自動車保険料の値上げ
自動車保険の保険料そのものには、そもそも消費税は課税されていません。
しかし、事故等で保険会社が支払う修理代などには、消費税が当然かかるので、その負担のために、保険料自体を全体的に値上げする可能性は十分にあります。
車検費用の値上げ
車検は、新車登録から3年後、その後は2年毎に必ず受けなければならないものです。
そこにかかる交換部品代や作業代など、消費税が関わる部分は多くなり、それによって車検費用全体が値上げされると考えるのが自然です。
消費税10%増税になると自動車税は減税される?
消費税が10%へ増税されることと同時に、自動車にかかる税金にも変更があります。
消費税10%増税の影響① 維持される税金
- 自動車税
- 自動車重量税
- エコカー減税
これらの税金は維持されます。
とはいえ、エコカー減税の対象範囲は年々減少傾向にあり、今後もその傾向は続く見込みです。
消費税10%増税の影響② 「自動車取得税」が廃止
今回の増税に合わせて大きな変更となるのが、自動車取得税の廃止です。
これは、車購入時にかかる税金で、自家用車の税率は3%となっています。
この税金が廃止となります。
消費税10%増税の影響③ 「環境性能割」の導入
自動車取得税のかわりに導入されるのが、「環境性能割」という新しい税金です。
この税金は、車両の環境性能に応じて課税される仕組みです。
現在の予定では、以下のような税率となっています。
自家用車 | 軽自動車 | |
平成27年度燃費基準を達成 | 3% | 2% |
+20%で達成 | 2% | 2% |
平成32年度燃費基準を達成 | 1% | 1% |
+20%で達成 | 0% | 0% |
ここでポイントなのが、自動車取得税では適用されたエコカー減税が、環境性能割では適用がなくなるということです。
また、税率が軽減となる基準も現状より厳しく、多くの車で最高税率である3%が適用となる可能性が高いです。
顕著なのが軽自動車で、この場合は減税になる可能性はなく、現状と同じか増税となります。
つまり、環境性能がかなり高い車でないと減税にはならず、その他大勢の車は増税になる方向です。
消費税10%増税前の車購入と後どっちが得?買い時(2019年)まとめ
今回は、2019年10月1日に予定されている消費税10%増税にかかり、増税前と後でどっちが車を購入する上でお得かをお伝えしました。
やはり、総合的に考えて増税前での購入、それも8月がベストです。
ちょっとした時期の違いで何万円単位で変わりますので、車購入を検討されている方はぜひ計画的に事を進めていくことをお勧めします!