お手頃サイズの中型ミニバンとして、ファミリーカーとして地位を確立しているのノア。
ミニバンという形を活かして人も物もたくさん運べるので、様々な場面での実用性が高い一台です。
そこで気になるのが、維持費が月平均と年間でいくらかかって、それは高いのかどうかですよね。
いくら便利でも、あまりに高いと躊躇してしまいます。
そこで、今回はノアの維持費が月平均と年間でいくらかかるのかを検証します!
ノアの自動車税はどのくらい?エコカー減税はある?
車を所有すると毎年かかる税金が自動車税です。
毎年4月1日時点の所有者に税金が課税されることになっています。
上記の表で見るとわかる通り、自動車税の税額は、エンジンの排気量によって決定されます。
では、ノアの場合はどうでしょうか。
まずは、ノアのパワートレインをチェックしましょう。
- 2.0Lガソリン
- 1.8Lガソリン+モーター(ハイブリッド)
ノアには2種類のパワートレインが存在しますが、どちらも排気量は1.5L超~2.0L以下の範囲になります。
そのため、自動車税額は39,500円(年間)となります。
ノアにエコカー減税はある?
引用:https://toyota.jp/ecocar/about1/?padid=ag341_from_ecocar_head-link_about1
ここで気になるのが、ノアはエコカー減税対象車かどうかです。
結論を言うと、ハイブリッド車はエコカー減税の対象となります(正確には、自動車税はグリーン化特例の対象となります)。
ノアの場合、上記の表で平成32年度燃費基準の40%達成車にあたるので、自動車税は登録翌年度におおむね75%減税となります。
なので、29,500円が減税され、39,500円ー29,500円=10,000円のみ、登録翌年度に支払うことになります。
ここで注意すべきなのは、登録「翌年度」ということです。
これが意味するのは、登録した年、つまり購入した年は普通に課税され、翌年に減税を受けられるということです。
ノアの自動車重量税はいくら?
引用:https://www.sonysonpo.co.jp/auto/guide/agde092.html
車を所有するとかかるもう一つの税金が、自動車重量税です。
これは、購入時、そして車検毎に課税される税金です。
そのため、購入時に次の車検までの3年分、そのあとは車検時に2年分をまとめて払うことになります。
そして、車両重量に応じて税額が決まる仕組みになっています。
ノアは、車両重量が1,600kg~1,680kgなので、4,100円×4=16,400円、新車登録時は3年分の支払いのため49,200円/3年となります。
そして、この自動車重量税にもエコカー減税が適用され、新車登録時100%が減税となるので、ハイブリッド車は税額0円となります。
ノアの自賠責保険と任意保険(自動車保険)は?35歳の場合は?
税金の他に毎年かかる大きな維持費が、自動車保険料です。
自動車保険には、大きく分けて2種類あり、
- 自賠責保険(強制保険)
- 自動車保険(任意保険)
と言います。
ノアの自賠責保険
自賠責保険は、強制保険という別名でもわかる通り、車購入時に必ず加入しなければならない保険です。
支払いのパターンとしては、購入時と各車検時に、次の車検の期間までとなります。
補償内容は、事故した場合の相手方(被害者)への保証で、
- 傷害 120万円まで
- 死亡 3000万円まで
- 後遺障害 4000万円まで
となっていますが、自身の怪我や車両への補償などは一切ありません。
また、その補償内容も十分ではありませんね。
金額は一律となっており、新車登録時は37か月分の36,780円を支払います。
ノアの自動車保険
このように、自賠責保険の補償のみでは十分な補償は受けられないのが現実です。
そのため、ほとんどの方は自動車保険(任意保険)に加入します。
まずは、自動車保険を選ぶ際のいくつかのポイントを見てみましょう。
ノアの自動車保険① 代理店型 or 通販型
自動車保険の主な加入方法としては、ディーラーで加入する代理店型とインターネットなどから加入する通販型の2種類があります。
最近はテレビのコマーシャルでも多くの通販型の自動車保険会社が宣伝をしているので、馴染みがありますよね。
一般的に、代理店型よりも通販型の方が保険料が安く済みます。
そのため、今回は通販型で見積もりのパターンを取ってみましょう。
大手保険会社である東京海上グループの、イーデザイン損保を今回は選択します。
ノアの自動車保険② 車両保険をつけるかどうか
自動車保険の保険料が変わる大きなポイントの一つが、車両保険を付けるかどうかです。
車両保険とは、事故等で車に損害が発生した場合に、その修理費用を補填してくれるというものです。
車両保険を付帯しないと、保険料はグッとさがります。
ざっくりいうと、5万円以上変わります。
果たしてどちらを選択すべきでしょうか。
結論から言うと、車両保険はつけるべきです。
なぜなら、車両の修理というのは、非常に高額なものになる可能性があるからです。
もし一度事故を起こすと、節約した分は一気に吹っ飛んでしまいます。
今回見積もりを取るイーデザイン損保は、車両保険はすべて無制限の補償となるので、その点もおすすめです。
もし、車両保険付きで安く済ませたい場合は、免責金額を付けたり、免責額を増やしたりすることで、保険料を抑えることも可能です。
ノアの自動車保険③ 運転者の範囲
自動車保険は、運転者の範囲について決めることができます。
- 契約者本人のみ
- 本人+配偶者、同居の家族
- 全員
大まかに分別するとこんな感じで、運転者の範囲が広がるにつれて保険料は高くなる仕組みです。
今回は、ノアの車種の性質から加味して、ファミリーユースが中心と思われるので、契約者本人と配偶者が運転できる契約にします。
ノアの自動車保険④ 35歳、ゴールド免許所持者の場合の見積もり結果
それでは、見積もりを出していきます。
条件は、
- 35歳、ゴールド免許所持
- 車両保険付き(免責額 1回目:5万円 2回目:10万円)
- 運転範囲は本人+配偶者
- 等級は6等級スタート
にしました。
その結果、保険料は79,890円/年となりました。
車を所持し、万が一の保険もしっかり補償されることを考えれば、妥当な金額と言えますし、事故など起こさず保険を使うことがなければ毎年等級は上がり、安くなっていきます。
ノアの車検費用!平均はどのくらい?
車を所有すると定期的に訪れるのが車検です。
新車登録から3年後、その後は2年毎に車検を受ける義務があります。
もし車検を受けないと、車を公道で走らせることが気でなくなってしまいます。
車検費用の主な構成は、
- 基本料金
- 法定費用(自賠責保険、重量税、印紙代)
です。
また、車検を受けられる場所は、
- ディーラー
- 指定工場(民間の車検場)
です。
オートバックスなどのカー用品店も、指定工場に含まれます。
一般的に、ディーラーよりも指定工場の方が安くできる傾向にあります。
なので、今回は指定工場で、ノアの場合の全国平均を見てみましょう。
- 基本料金:18,270円
- 自賠責保険料:25,830円
- 重量税:32,800円
- 印紙代:1,200円
- 合計:78,100円
となります。
ノアの維持費は月平均・年間でいくら?おおよそのガソリン代を含めると?
このように、ノアを所有すると様々な諸費用が発生します。
それをまとめて、一体いくら位の金額が年間でかかるか見ていきましょう。
また、ここではもう一つの大きな維持費であるガソリン代も入れてみます。
条件としては、
- 年間走行1万キロ
- ガソリン車
- ガソリン代はレギュラー130円/L
- 燃費はカタログ燃費16km/Lの70%=11.2km/Lで計算
とします。
すると、ノアの年間の維持費は以下のような結果となりました。
年間の維持費は、約290,950円となります。
そしてこれを月平均にすると、約24,245円となります。
また、お住まいの場所によって大きく変わる維持費として駐車場代もあるので、実際に計算する際はそれも考慮に入れてくださいね!
ノアの維持費は高い?リアル評価と感想!
ここまで、ノアにかかる様々な維持費を一緒に見てきました。
概算で年300,000円、月25,000円かかるわけですが、これは果たして高いのでしょうか。
評価としては、高くないです。
なぜなら、ノアを所有することで、様々なことができるようになるからです。
買い物や送り迎えなどの普段使いだけでなく、旅行からさらには車中泊まで、様々なシチュエーションでノアは大活躍します。
軽自動車やコンパクトカーでは、ここまでの用途の多様性は出せません。
ミニバンの特権とも言える部分です。
もちろん、考え方は様々ですが、ノアの実用性の高さを考えると、これくらいの出費は仕方ないとみるべきです。
ノアの維持費(月平均・年間)まとめ
今回は、ノアの維持費に焦点を当てて解説をしました。
車というのは購入してから色々とお金がかかるので、軽い気持ちで所有するのは難しいですが、所有することでしか味わえない喜びがたくさんあります。
税金は仕方ないとして、保険の内容を考えて削れるところは削るなど、さらに節約するということも可能ですので、自分自身に合った方法で、ノアとともに良いカーライフを過ごしてください!