四輪車やクリーンディーゼルエンジン有名なマツダで、高い技術力を誇る自動車製造に携わりたい人もいますよね。また大手企業でもあるマツダで年収を上げたい人もいるでしょう。
マツダに転職する際の難易度はトヨタなど大手メーカーに比べれば低めです。ただし安定した企業で、選考競争のライバルが多くいる分、綿密な転職対策が欠かせません。
今回はマツダへの転職を成功させる方法を、難易度や評判などにも触れながら見ていきます。なお今回の記事は以下の人におすすめです。
- 高い技術力を誇るマツダで良質な自動車の製造に携わりたい人
- マツダの内定を得るための転職対策が気になる人
- マツダに関する評判・口コミを参考に応募するか決めたい人
広島出身の自動車メーカー・マツダとは
自動車メーカーの中でもデミオなどで知られるマツダは、比較的転職しやすい企業として有名です。ただマツダに転職する場合も、最初にマツダを理解することが欠かせません。
最初にマツダの基本情報や特徴を色々と見ていきましょう。
マツダの基本情報
マツダの基本情報は以下のようになっています。正式名称や資本金額、従業員数を把握する際に役立てていただければ幸いです。
会社名 | マツダ株式会社 |
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代表取締役社長 | 丸本明 |
創立年月日 | 1920(大正9)年1月30日 |
本社所在地 | 広島県安芸郡府中町 |
資本金 | 2,840億円(2020年3月末現在) |
従業員数 | 23,203人 |
1920年創業の100年にも及ぶ歴史あるメーカーで、従業員数も2万人以上に及びます。車製作へのこだわりが強く、車を移動手段と同時に心を満たす存在と考えるのが特色です。
コルクの会社から始まったグローバルなメーカー
100年もの歴史を持つマツダは、元々コルク製造の会社から始まりました。自動車製造には1930年代から手掛けるようになり、1960年代には乗用車にも進出しています。
現在では国内市場で5位と業界でのシェアは上位です。加えて海外にも積極的に進出しており、近年では売上も好調を維持している状況であるため、将来性でも期待できるでしょう。
マツダの車には「スカイアクティブテクノロジー」が用いられています。既存の技術を徹底的に昇華することで、低燃費と走る歓びを提供している点が特徴です。
デミオなどの四輪車やクリーンなディーゼルエンジンで有名
マツダの自動車事業でも特にメインと言えるものに、四輪車やクリーンディーゼルエンジンが挙げられます。
四輪車についてはデミオやロードスター、アテンザなどが代表的な車種です。中でもロードスターは、長らく世界中で愛されている小型オープンスポーツカーで知られています。
クリーンディーゼルエンジンについても非常に技術力が高いことで有名です。環境問題への対応が求められる自動車業界にあって、環境配慮の面で高く評価されています。
年収は低いものの福利厚生は評判がある
マツダで車製造に携わりたい反面、年収や福利厚生が気になる人もいますよね。2021年1月時点での平均年収は664万円で、残念ながら大手メーカーよりも軒並み低い水準です。
日本人の平均給与所得である約420万円よりは高いものの、自動車メーカー勤務では不満が残るような数字と言えます。年収を軸に転職する人には不向きでしょう。
ただし福利厚生については、満足度が非常に高いです。通勤手当などの各種手当や独身寮がある他、カフェテリアプランがあります。
カフェテリアプランは43種類のメニューからなり、月5.8万円で好きなだけ選べる仕組みです。
マツダの平均年収は?年齢や役職別の収入から就職偏差値まで徹底解説
ワークライフバランスや女性の働きやすさでも高評価
加えてマツダではワークライフバランスや女性の働きやすさの面でも、高い評価を得ています。
ワークライフバランスの面では、月の残業時間が16~19時間と自動車業界では非常に短い方です。忙しい部署はあるものの、20時以降残業を禁じる規定もあって徹底しています。
女性については産前・産後休暇や託児所などもあるため、出産などを理由に退職せずに働けるのが魅力的です。育児しながらでも正社員として業務に集中できるでしょう。
有休取得も徹底されており、業務命令で取得することもあります。
チームワークや広島愛の強い社風
マツダの社風は、全体的にチームワークが強いことが特徴です。部門内で内向きになりがちな大手メーカーと異なり、部門を超えた議論も活発に行われています。
加えて部門内部の風通しも良いです。若手であっても取り組みたいことがあれば遠慮なしに任せて貰える気風があります。チャレンジ精神旺盛な人にとっては居心地が良いでしょう。
またマツダは創業以来広島に根を張っていることもあり、広島愛が強いことも特徴です。プロ野球の広島東洋カープを様々な面で支援していることからもうかがえます。
特に広島に愛着や共感がある人にはなじみやすいでしょう。
応募前に知りたい!マツダへの転職難易度・職種・選考プロセスとは
技術力の高いマツダで自動車に携わりたいという人も多いですよね。マツダへの転職を考える際、転職関係の情報は是非把握しておくべきです。
マツダの転職難易度や募集職種、選考プロセスは以下のようになっています。
転職難易度は大手に比べれば低い方
マツダへの転職を狙う際、どうしても転職難易度は気になりますよね。実はマツダの転職難易度は、トヨタやホンダなど大手メーカーに比べれば低い方です。
平均年収の面で大手メーカーよりも比較的低い点や、企業規模がやや小さいという点が理由になります。トヨタなどに比べれば肩の力を抜いて準備しやすいでしょう。
ただし志望動機などを通じてマツダへの熱意や理解度などは試されます。転職難易度が低いとはいえしっかり準備するべきです。
募集している職種は幅広い一方求人数は少ない
次に募集職種は幅広いものの、求人数は少なくなっています。募集職種としてはIT関係や研究開発、生産技術関係など色々です。中にはデザイナー職や知的財産関係もあります。
ただし職種については幅広く募集されているものの、職種ごとに募集する人数は多い方ではありません。なるべく優秀で即戦力ある人材を募集したい意向と言えます。
転職難易度の低さもある分、選考の際は激しい競争になるケースがあると考えて良いでしょう。転職エージェントの非公開求人の併用も欠かせません。
応募に細かい条件が求められる職種もある
マツダの転職選考は、職種で細かい応募条件が設けられているケースもあります。例えば研究開発関係の職種であれば、理工系や機械工学系の高専・大学出身者を求める内容です。
またデザイナー職種については、ほとんどの場合でPhotoshopやIllustratorを使った業務経験が求められます。学歴でもデザイン系専門学校卒以上が必要なものがあるほどです。
いずれにせよマツダでは、一定の学校で習得できるレベルの専門知識や業務経験のある人材を必要としています。
経験や実力に自信がなければ期間工採用を狙ってみる
もし応募条件に示されているような経験や実力に自信がない場合は、期間工からの採用を狙うのもおすすめです。経験がなくても、熱意と元気さがあれば比較的採用されます。
期間工はマツダ製品の製造にラインで携われるため、一からマツダの技術や知識に触れられる点がメリットです。社員と同じ福利厚生も受けられるため、生活も安定するでしょう。
期間工で入職した場合、一定期間真面目に業務に励めば正社員登用選考を受けられるようになります。登用選考でも準備が必要ではあるものの、合格すれば晴れて正社員です。
選考プロセスは書類選考・SPI・面接
マツダの転職選考を受ける際、選考プロセスは気になりますよね。書類選考から始まり、SPIや面接に合格すれば内定を得られる仕組みです。
書類選考はエントリーと同時に始まります。応募者が多いケースもあるため、綿密な自己分析や企業研究を踏まえて履歴書などを準備するべきでしょう。
書類選考に合格した後は、SPIと面接が並行で行われます。SPIについては面接開始前までWebで受験する決まりです。面接は基本的に1回、必要に応じて2回行われます。
実技試験が行われる職種もある
マツダのキャリア採用は、職種によっては実技試験が行われるケースがある点に注意すべきです。代表的な例がデザイナー職で、面接と同時に実技プレゼンテーションが行われます。
今までの業務経験を元に得意なスキルの棚卸をしておくと良いでしょう。加えてプレゼンテーションであるため、早いうちの資料作りも欠かせません。
マツダへの転職を成功させるポイント5つ
マツダの転職選考を受けるからには、何としても内定をつかみ取りたいですよね。マツダの転職を成功させるポイントは以下の5つです。
公開求人だけでなく転職エージェントの非公開求人も視野に入れる
まず公開求人だけではなく転職エージェントの非公開求人も視野に入れるべきでしょう。マツダの転職選考では求人数が少ない分、公開求人を巡って熾烈な競争が展開されます。
もし公開求人で競争相手が多いと、選考を受けている最中に焦りが出てしまって不採用にもなりかねません。しかし非公開求人にも注目すると、チャンスが多い分余裕が出てきます。
加えて非公開求人は公開求人よりも多くなりがちであるため、極力今までの経験やスキルを活かせられる求人も見つかりやすいでしょう。非公開求人は是非探してみるべきです。
マツダが求める人材像を元に自己分析・企業研究を行う
次にマツダが求める人材像を元に自己分析や企業研究を行います。
マツダが求める人材とは、マツダのものづくりやこだわりに共感できるチャレンジ精神と継続力に溢れた人です。常に現状に満足せず、常識や限界を超えていける人とも言えます。
以上の人材像を元に自己分析などを行う場合、仕事の中で新しいことに挑戦したり諦めずに貫いたりしたエピソードがあると良いでしょう。
そしてマツダの社風やものづくりへの価値感、現状と照らし合わせて、自身が貢献できることやチャレンジしたいことを示すべきです。
筆記試験はSPIの問題集をひたすら解く
マツダの転職選考に向けて準備する際、筆記試験対策も欠かせません。筆記試験はSPIで行われるため、問題集をひたすら解くべきでしょう。
新卒での就職活動をする中で十分慣れたとは言え、何年ものブランクがあるため対策は疎かにはできません。問題を多く解いて本番で実力を発揮できるようにするべきです。
本番が近くなったら時間を測って解いてみると良いでしょう。時間との勝負である分、より本番に近い環境で試験対策できます。
面接では志望動機や転職理由など一般的な内容がメイン
マツダの転職面接は、多くの自動車メーカーと同じように一般的な内容の質問がメインです。志望動機や前職からの転職理由、入社後に取り組みたいことなどが挙げられます。
いずれも事前に面接の練習をみっちり行えば、十分に対策しやすいです。何社か転職エージェントに登録し、アドバイザーを相手に練習しながら不足点を補強すると良いでしょう。
自動車業界の知識が必要な質問・奇をてらった質問も出題
一方でマツダの面接では、自動車業界の専門知識が必要なものなど少し変わった質問も出題されます。業界人でなければ分からないものや自分を何かに例えるものなどです。
出題される具体的な内容は当日にならなければわからないため、対策がないように見えます。ただ転職エージェントではマツダ対策のノウハウも蓄積されていて役立ちやすいです。
アドバイザーに過去数年間で出された質問の傾向を確認すると良いでしょう。合わせて練習で奇抜な質問を出してもらう形で場数を踏むのもおすすめです。
英語力もあると望ましい
最後にマツダの選考では英語力もあると良いでしょう。マツダは海外にも積極展開している分、部署によって高い英語力を持つ人材を求めるケースもあるためです。
海外企業に関わる部署であればTOEIC700点以上を持っていることが求められます。英語を扱う職種の面接では語学力も問われるため、TOEICスコアを上げるのがおすすめです。
転職先としてのマツダにまつわる評判・口コミ
マツダに転職したいと考えながらも、マツダの評判や口コミが気になる人もいますよね。転職先としてのマツダに対する評判などもいろいろと残されています。
マツダへの応募や入社を考える際、以下に紹介する評判・口コミが参考になるでしょう。
給与・福利厚生面の評判・口コミ
まず給与・福利厚生面の評判・口コミを見ていきます。以下のような内容のものが見られる傾向です。


年収については世間の大手企業並みの給料が貰える点では不満はないようですね。一方で福利厚生面では住宅補助が薄いという点が課題になっているように見えます。
ワークライフバランス面の評判・口コミ
次にワークライフバランス面での評判を見ていきましょう。以下のような声があります。


有休や自由時間は比較的状況に合わせて取りやすいようですね。週1・2回の定時退社日がある点でも非常に助かるでしょう。
女性の働きやすさに対する評判・口コミ
さらに女性の働きやすさについても見ていきます。


福利厚生面では女性も働きやすい一方、キャリア面での女性進出についてはまだまだ課題が多いというところでしょうね。
やりがい面の評判・口コミ
やりがい面についての評判・口コミも紹介します。


純粋に自動車好きな人におすすめな環境のようですね。キャリア面の希望も極力実現させてくれるという点でも意欲的に慣れそうです。
社風や企業体質に対する評判・口コミ
最後に社風や企業体質に対する評判も見ていきましょう。


大企業らしく年功序列や学歴・英語力の文化が根強いようですね。一方で独自技術を高めることへの情熱やこだわりも見られています。
マツダに転職したいのであれば転職エージェントの利用がおすすめ
マツダに転職する以上、内定への可能性をなるべく確実にしておきたいですよね。マツダへの転職を成功に導くには転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントでは面接対策などができるほか、アドバイザーから選考の傾向を聞ける点でも役立ちます。加えて非公開求人が多い分、マツダの選考に挑戦する機会も多めです。
転職エージェントの中でもリクルートエージェントが特におすすめと言えます。非公開求人だけで10万件以上を擁している点は非常に魅力的です。
また転職業界でも転職活動者が利用する定番のエージェントとして知られています。一流のアドバイザーも多くいるため、マツダへの転職対策で非常に役立つでしょう。
まとめ
今回はマツダの転職について色々と見てきました。100年もの歴史を持つマツダは四輪車やクリーンディーゼルエンジンなどで知られています。
年収は大手メーカーに及ばないものの、働きやすさの面での評価は高いです。転職難易度は低いものの、非公開求人にも注目しつつ十分に準備するべきでしょう。
マツダの面接では変わった質問も出題されるため、リクルートエージェントなど転職エージェントの活用が欠かせません。アドバイザーと相談しつつ対策するのが内定への道です。