日産自動車はトヨタやホンダと並ぶ国内の有名自動車メーカーであると同時に、日本を代表する企業の1つです。日産の車が好きな人や安定した収入を望む人には憧れですよね
日産自動車に転職する際、人気があるために難易度も高いです。当然ながら選考でも厳しい競争が展開されます。激しい選考競争を勝ち抜くには、きちんとした対策が不可欠です。
今回は日産自動車の転職難易度を、求められる英語力や面接で質問される内容とともに見ていきます。特に以下の人におすすめです。
- 日産自動車への転職を目指して活動している人
- 日産自動車の転職選考の内容が気になる人
- 転職先としての日産自動車の口コミが気になる人
電気自動車リーフでおなじみ!日産自動車の企業情報を紹介
日産自動車は、トヨタやホンダと並ぶ大手の自動車メーカーです。車の銘柄でも電気自動車のリーフや軽自動車のマーチなどで知られています。
そして自動車業界内の転職先としても人気が非常に高いです。日産の車が大好きだったり、日産のブランドに憧れたりするなどの理由で転職したい人もいますよね。
もし転職したいのであれば、日産自動車の企業情報や特徴を知るのがおすすめです。まずは日産自動車の基本的な情報を見ていきましょう。
日産自動車の基本情報を紹介
日産自動車の基本的な情報も転職活動の際に役立ちます。主なデータは以下の通りです。
会社名 | 日産自動車株式会社 |
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代表取締役社長 | 内田誠 |
創立年月日 | 1933(昭和8)年12月26日 |
本社所在地 | 神奈川県横浜市神奈川区 |
資本金 | 6,058億1,300万円(2020年3月末現在) |
従業員数 | 22,717人 |
トヨタやホンダと同じく日本の自動車業界を代表するメーカーに数えられます。加えてフランスのルノーとアライアンス提携している分、外資企業の特徴や雰囲気も色濃いです。
事業内容は自動車の開発・製造がメインで、国内でのシェアも4位を記録しています。海外でも高級車インフィニティなどを展開しており、中国での販売台数もトップです。
電気自動車やハイブリッドカーなどの開発にも熱心
日産自動車は先進的な自動車の開発にも積極的に取り組んでいます。特に電気自動車やハイブリッドカー関係の研究開発にも前向きで、電気自動車のリーフが代表的です。
次世代車開発に積極的であることは、減益である一方で5,300億円もの開発費を投入している点からもうかがえます。
将来への経営計画の中で本格的な環境意識の高まりや少子高齢化を見据えている分、先を見越して先進的な自動車の開発を行っていると言えるでしょう。
多様性重視のグローバル企業
日産自動車は外資企業の特徴が強いため、自動車メーカーの中でも多様性を重視している点が際立っています。実際従業員の中にも外国人を見かけることが多いです。
様々なタイプの社員が在籍していることから、日産自動車で働く場合は多様性を受け入れる度量も求められるでしょう。異文化への適応力や寛容性も必要です。
加えて社内では英語を使う機会も多くなっています。海外勤務になるケースもあるため、転職前に英語力を鍛えておくべきでしょう。
さらに外資企業の風土が反映されているためか、実力主義や成果主義の風潮も強いです。社内で存分に成果を残した分だけ、年収もキャリアも大きく伸びていくでしょう。
ワークライフバランスの面も一見の価値あり
日産自動車ではワークライフバランスもの面も優れています。大手自動車メーカーの中では珍しく、コアタイムのない完全フレックスタイム制が採られているのも特徴です。
加えて残業時間も月25~29時間で、サービス残業も禁止されています。勤務時間の自由度が大きい点や残業しにくい風土から、プライベート重視で仕事しやすいです。
業界でもトップクラスの平均年収・福利厚生
日産自動車への転職を目指す際、年収や福利厚生の面が気になる人もいますよね。実は日産自動車は両方において業界でも屈指の充実度となっています。
まず平均年収は818万円で、トヨタの865万円に次ぐほどの高い数字です。基本給も高く設定されているため、年収を重視する人にとっては非常に魅力的な点と言えます。
福利厚生の面でも社内の託児所や診療所、自動車購入の割引制度など多彩です。特に自動車購入の割引は、車好きな人にとって喜ばしく感じられるでしょう。

日産自動車の転職事情を紹介
高い年収や充実した福利厚生、先を見据えた次世代車の開発などの特徴から、日産自動車に転職したい人もいますよね。転職するには、求められるスキルなどの情報が不可欠です。
日産自動車の中途採用は様々な職種で行われていると同時に、英語力やコミュニケーション能力が必要な点などユニークな特徴もあります。
エンジニア系を中心に幅広い職種で求人を募集中
まず日産自動車の中途採用は、エンジニアなど技術系の職種を中心に幅広く行われているのが特徴です。ただ全体的に求人数が多いため、入社の機会はたくさん用意されています。
エンジニア系の職種が軒並み多いのは、日産自動車が自動運転車など次世代車の開発を重視しているためです。職種で必要な言語の業務経験がある人にはおすすめでしょう。
もちろん事務系でも、営業部門や財務部門など多様な求人があります。営業経験やお金関係の職務経験があれば狙ってみるのも良いでしょう。
転職難易度は非常に高め
転職活動の際、企業の難易度が気になる人もいますよね。日産自動車の転職難易度は非常に高いです。
国内でもトップクラスの自動車メーカーである点や人気の大手企業である点、待遇が良い点などが難易度を高めています。志望者も多いため、内定への競争も激しくなるでしょう。
中には書類選考の段階で採用見送りになるケースも非常に多いです。日産自動車の内定を勝ち取るには、綿密な準備が必要になります。
経験年数より英語力の高さが求められる
日産自動車に応募する際、是非知っておきたい点が英語力の高さが求められる点です。社内でも英語でのコミュニケーションが日常的であるため、英語力がものを言います。
転職選考でも英語力を証明する必要があり、多くの職種でTOEIC650点以上が応募の条件です。なお入社後も昇進していく上でTOEICスコアが重要な判断材料になります。
なお英語力の高さは経験年数以上に重視される傾向です。もし日産自動車への転職を目指すのであれば、早いうちに英語力も磨くべきでしょう。
英語力以外にコミュニケーション能力や国際的な視点も必要になる
日産自動車を目指す際は英語力以外にも、コミュニケーション能力や国際的な視点も必要になります。会社自体がグローバル企業である上、海外勤務の機会も多いためです。
様々な国籍や立場の人々と一緒に働く分、円滑にコミュニケーションできる力が求められます。特に相手の立場を理解したり思いやったりする力が大切です。
加えて日産が海外に広く展開している分、国際情勢への知識・視野も欠かせません。激変する国際社会の中で日産が生き残っていくための方策も考えておくと良いでしょう。
女性・LGBT・外国人にも開かれている
最後に日産自動車は多様性を大事にしている分、女性やLGBT、外国人などにも開かれています。むしろ新しい価値観を会社にもたらす存在として重要視されているほどです。
社内では立場の垣根を超えて率直に意見を言い合える風土がある上、昇進の面でも国籍などに関係なく誰もがチャンスを持てるようになっています。
国籍や立場に関係なく優秀さな人材であれば誰もが挑戦できるのも、日産自動車の特徴と言えるでしょう。
日産自動車の転職選考の流れ4ステップ
日産自動車の転職選考に応募する際、選考の流れを知っておくことは非常に大切です。主に以下の4ステップに沿って選考が進んでいきます。
ステップ1:応募・書類選考
最初のステップが応募と書類選考です。応募する方法には、日産自動車の採用ページや転職エージェントの求人応募などの方法があります。
エントリーの際に履歴書や職務経歴書を提出するため、応募直後に書類選考が始まる流れです。応募者が多さで書類選考落ちになる人もたくさんいます。
応募書類の時点でしっかりとした準備が必要になるでしょう。自己分析や企業研究に加え、転職エージェントのアドバイザーの力も欠かせません。
ステップ2:Webテスト(SPI試験)
無事書類選考を通過したら、次はWebテストの受験です。WebテストはSPI試験で行われ、問題が合計80問出題されます。
ちなみに試験の制限時間は40分であるため、1分で2問解くというスピードが必要です。問題集などで繰り返し回答のスピードと正確さを鍛えておくと良いでしょう。
ステップ3:複数回の面接
Web試験も受かれば、いよいよ面接試験に移ります。日産自動車の転職選考では、複数回の面接が行われるのが一般的です。
面接の回数は職種によって様々ではあるものの、大体2回から3回というケースが多く見られます。回数を重ねるごとに上の立場の人が質問する点も踏まえると良いでしょう。
ステップ4:内定
面接をもパスすればめでたく内定です。内定の際には年収の交渉や入社に必要な手続きなどが行われます。
年収については入社年度分は前の職場よりも少なくなるケースも多いです。ある程度は交渉に応じて貰えるものの、初年度から大幅な増収は期待しない方が良いでしょう。
むしろ長期的に考えて大きく伸ばせるように努める方がおすすめです。
日産自動車への転職に向けた選考対策5点
日産自動車ほどの人気企業に転職する際、綿密な対策が欠かせません。今現在転職活動中の方にとって打てる対策の内容は何としても知りたいですよね。
日産自動車への転職を実現するための対策は、主に以下の5点です。
Webテストの問題は言語・非言語・英語の3種類
まずWebテストの問題は、言語・非言語・英語の3種類で出題されます。新卒での就職活動で受けたものと似ているため、予めSPI試験の問題に慣れておくと良いでしょう。
特に日産では就職選考では珍しい英語の問題が出てくるため、しっかり対策するべきです。英語の問題はなかなか慣れない部分もあるため、早めに対策が必要になります。
なおSPIの代わりに玉手箱の試験が出題される場合もあります。念のために玉手箱対策も欠かせません。
面接では基本的な質問や英語力・コミュニケーション力などが問われる
次に面接では基本的な内容や英語力・コミュニケーション力に関する質問がされます。基本的な質問は志望動機や日産を選んだ理由、車への愛着などです。
一方英語力については、自己紹介など英語で何かを伝えさせるものになります。コミュニケーション力については、話の分かりやすさやストレス耐性が試される内容です。
ただいずれの質問でも奇をてらったような質問は出てこないため、転職エージェントなどを利用してみっちりと面接の練習を重ねれば良いでしょう。
多様性や持続可能性に対する自分の考えを持つ
日産自動車の選考に臨む際は、多様性や持続可能性への考えも用意しておくべきです。両方とも日産にとって非常に重要なテーマである分、面接で触れられる可能性は十分あります。
多様性については理解度とともに、自分なりにいかにして実践していけるのかが問われる内容です。自身のコミュニケーション力と合わせて伝えるのも1つの手です。
一方持続可能性は業界の現状を踏まえながら、会社の事業と両立するための案を示すと高評価を得られるでしょう。
事前に語学系のスキルを上げておくのもおすすめ
選考の前に語学系のスキルを上げておくのもおすすめです。日産の選考では英語力は重要の要素になるためで、応募する職種ごとにTOEICのスコアも決まっています。
つまり決まっているスコアを持っていない場合は応募さえできません。基準を満たす英語力を証明できて、初めて日産の転職選考を受ける資格を得られます。
何としても日産で働きたい場合は、早くから英語力を高めておくべきです。
転職エージェントの力を借りる
最後に転職エージェントの力を借りることも大切になってきます。日産の公開求人が多く扱われている上、非公開求人に応募すれば選考でも有利になるでしょう。
加えて転職エージェントでは日産の選考対策のノウハウも蓄積されています。選考を受ける際のポイントや注意点も多く得られるでしょう。
数あるエージェントの中でも、特におすすめなのがリクルートエージェントです。業界屈指の求人数を誇る分、日産への転職成功率も高められます。
日産自動車の口コミ・評判を紹介
日産自動車が大手企業として知られるとはいえ、働く上で内情を知らなければ不安に思う人もいますよね。日産の社員などが残した口コミ・評判は多く、内情を知るにはうってつけのツールです。
トヨタ以外よりも高い給与
まず給与面では、トヨタ以外の同業他社よりも高いという声が聞かれます。

トヨタに次ぐリーダーを意識して給与水準を数年ごとに見直す点が頼もしく感じられますよね。加えて近年の自動車業界も好調であるため、今後も高年収が期待できるでしょう。
なお役職が付けば1000万円超えも確実になるようです。

特に極めて高い年収の転職先を狙うのであれば、日産自動車はおすすめでしょう。
中途採用でも大きな仕事を任せてもらえる
次に仕事へのやりがいについても高い評価の声が聞かれます。


採用区分や性別に関係なく、実力とモチベーション次第で仕事をどんどん任せてもらえる環境のようですね。実力を遠慮なく発揮すれば、キャリアも付いてくるでしょう。
英語力がないときつい
一方で仕事で高い英語力が必要という口コミもあります。


英語を使う機会が比較的多い分、一定程度の英語力がなければ仕事しづらくなるでしょう。一方で英語力を身に付ける機会も色々とあるのは助かる点ですよね。
求められる仕事や責任感のレベルが高い
最後に求められる仕事や責任感のレベルの高さに対する口コミもあります。


各従業員の受け持つ仕事の範囲や量が多く、負荷も厳しく感じられるようですね。責任感やレベルの高さが比例して求められる分、大きく成長できるでしょう。
まとめ
今回は日産自動車の転職難易度について、求められる英語力や面接で聞かれる内容などとともに見てきました。
トヨタやホンダと並ぶメーカーである分、年収や福利厚生も充実しており、先進的な車の開発にも前向きです。同時にグローバルで成果主義的な一面もあります。
そしてグローバル企業であるためか、他メーカー以上に英語力やコミュニケーション力が求められる点は非常に重要です。特に英語力の高さは入社後の昇進でもポイントになります。
人気企業であるために転職難易度も高く、選考に向けて綿密な準備が必要となるでしょう。転職エージェントも活用してしっかりと自己分析や面接の練習を行うべきです。
日産自動車への転職はハードルが高めであるものの、入社後は実力次第でキャリアアップしていけます。世界的に活躍する企業に転職する準備は綿密さが求められるでしょう。